› とって食べる › 2023年10月
2023年10月28日
ガサガサフィールドワークを開催しました ガチ!生物多様性塾2023
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
Powered by 大興金属(株) (株)平出章商店 豊田合成(株)
9/3(日)にガサガサフィールドワークを開催しました。
浜松市西区を流れる東神田川でガサガサ(タモ網を使って魚とり)をしながら、川遊びと生物多様性保全の関係について学びます。
最初に、元 水辺を愛する会の中村芳正さんから東神田川の今昔についてお話しいただきました。
水辺を愛する会は、佐鳴湖周辺の水辺で生き物調査や環境保全活動に長年取り組んでこられました。
東神田川は、昔は川の水を農業に使うための堰があったり、支流との出合い(合流地点)に水深が深い場所があったりして、さまざまな種類の環境があり、それにあわせていろいろな生き物が生息していたそうです。
また、たくさんの子どもたちが川に入って遊んでいたとのこと。
すぐに川に入りたい気持ちだったと思いますが、真剣に聞いています。
東神田川は、大雨が降ると水があふれてしまうことがあったことから、治水のための河川改修が行われる事になりました。
治水の観点では、雨水をスムーズに下流まで流すために、川幅を広げ、なるべく真っ直ぐにする、というのが基本方針です。
(最近は治水の観点からも本当にそれがよいのか?と見直しが行われているようですが)
20年ほど前の河川改修のときには、事前に行政から水辺を愛する会に相談があったそうです。
その時、
・川底はコンクリート張りにしないでほしい
・ところどころに水深が深い場所を残しておいてほしい
・地域の人たちが川に入りやすいように階段をつけてほしい
といった要望を出したそうです。
河川改修の前と比べると、川幅は広くなり<きれい>になってしまったが(悪い意味です)、最低限の要望は聞き入れてもらえたとのこと。
日頃から行政と地域住民、団体がコミュニケーションをとれる良い関係をつくっておき、大きな改変がある時には少しでも意見を聞いてもらえるようにすることがとても大事だと思いました。
中村さんは、
「川は使わないといけない。使わなくなって川に入る人がいなくなると、川は荒れてしまう。」
とおっしゃいました。
川での水難事故が相次ぐ昨今。安全はもちろん大事なことです。
が、
川から人を遠ざけることでは問題は解決しないのではないか。
川での事故を減らすためにも、もっと川で遊ぶべきではないか。
実際に川で遊びながら考えてみましょう。
満を持して川へ
ガサガサの部の講師は浜松魚部(ぎょぶ)のキャプテン山内盛二郎さん
タモ網を使って、草の下などをガサガサ
キャプテンのガサガサ
なんか立ち居振る舞い、所作がキマっててかっこいいんですよね
目視でねらうタイプの人
僕(夏目)も、捕まえることよりも、水の中で生き物が生きている様子を眺めることの方が好きかも。
キャプテンからとれた生き物の解説
小学生組は川遊びモードへ(よいことです)
かわいい
これはなんという魚でしょうか?
お昼休み
お弁当後のまったり時間が良い感じ
午後は勉強会
浜松魚部のキャプテン、山内さんのお話を伺います。
キャプテンは小さい頃からずっと遊びとしてガサガサをしてきて、毎日毎日川に通って魚をとっていたとのこと。
それは、浜松魚部として活動するようになった今でも変わらず、魚部も遊びだと思ってやっているそうです。
でも生き物の研究者のなかには同じように、楽しい遊びをずっと続けていたら、その延長上で専門家になっていたという人も多いですよね。
毎日毎日同じようにガサガサをしているからこそ、環境の変化(最近この魚みかけないな、とか)が分かる。
とってきた魚を飼っていると、失敗して死なせてしまうことも多いが、だからこそもっとうまく飼えるように工夫する。
学生をしながら同時に熱帯魚ショップの店長の仕事をやっていた(!)が、その経験から生き物をお金で売買することについて疑問を感じるようになった。
希少になってしまったレアな魚を捕まえるととても嬉しい反面、ガサガサでその魚のすみかを壊してしまったのではないか、と矛盾した気持ちになる。でも、ガサガサしないといるのか、いないのかもわからないし、さらに葛藤する。
遊びでガサガサをやっているけど、自然が豊かじゃないと遊ぶこともできなくなっちゃうんだよ。
などなど、
遊びから始まってきたことはありますが、生物多様性や自然環境の保全に関連する話題がたくさん出てきました。
考える話題を提供していただいたところで、グループワークに入ります。
身のまわりいろいろな場所で飼っている(植えている)生き物について、
・なんで(何の目的で)飼っているのか
・飼うことによる生態系への良い影響
・飼うことによる生態系への悪い影響
について考えてみます。
動物園や水族館などで飼育されている動物についての話
動物園で動物を飼う目的は、「種の保存」「研究」「教育」「鑑賞」の4つがあるとされていますが、
では、その良い影響、悪い影響はなにか。
たとえば、ライオンは野生より動物園にいたほうが、餌が確保されていて怪我をする可能性も低いので、健康的な生活を送ることができて長生きするそうです。
人間は長生きすることは基本的には良いことですが、では、ライオンにとって動物園で長生きすることは良いことなのだろうか。
ライオンにとっての「健康的な生活」とはなんだろうか。
良い影響、悪い影響、はどの立場から見るか、どういう基準で考えるかによって変わってきそうです。
最後に、生き物を飼ううえでもっとも大事なことを共有しました。
生き物を飼うなら最後死ぬまで飼う(事前にしっかり調べる)
絶対に、野外に放さない
もしどうしても飼えなくなってしまったら自ら処分する必要がある
その覚悟を持った人でなければ生き物を飼ってはいけない
とはいえ、上記と矛盾するかもしれませんが、
覚悟とかいうとビビっちゃうかもしれませんが、失敗を恐れずいろいろな生き物の飼育にチャレンジしてほしい、そこからいろいろなものを学んでほしい、とも思います。
参加者ワークシートより
次回は講演会「人と、川・アユの関係をよくするために」です。
ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
おためしガチ塾
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう
ガサガサフィールドワーク
講演会「人と、川・アユの関係を良くするために」
外来種フィールドワーク
受講生によるプレゼン大会
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インスタグラム https://www.instagram.com/tottetaberu/
公式LINEアカウント https://lin.ee/9jCC1A5
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【お問い合わせ先】
昆虫食倶楽部 夏目恵介
電話:090-9900-0928
メール:tottetaberu@gmail.com
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9/3(日)にガサガサフィールドワークを開催しました。
浜松市西区を流れる東神田川でガサガサ(タモ網を使って魚とり)をしながら、川遊びと生物多様性保全の関係について学びます。
最初に、元 水辺を愛する会の中村芳正さんから東神田川の今昔についてお話しいただきました。
水辺を愛する会は、佐鳴湖周辺の水辺で生き物調査や環境保全活動に長年取り組んでこられました。
東神田川は、昔は川の水を農業に使うための堰があったり、支流との出合い(合流地点)に水深が深い場所があったりして、さまざまな種類の環境があり、それにあわせていろいろな生き物が生息していたそうです。
また、たくさんの子どもたちが川に入って遊んでいたとのこと。
すぐに川に入りたい気持ちだったと思いますが、真剣に聞いています。
東神田川は、大雨が降ると水があふれてしまうことがあったことから、治水のための河川改修が行われる事になりました。
治水の観点では、雨水をスムーズに下流まで流すために、川幅を広げ、なるべく真っ直ぐにする、というのが基本方針です。
(最近は治水の観点からも本当にそれがよいのか?と見直しが行われているようですが)
20年ほど前の河川改修のときには、事前に行政から水辺を愛する会に相談があったそうです。
その時、
・川底はコンクリート張りにしないでほしい
・ところどころに水深が深い場所を残しておいてほしい
・地域の人たちが川に入りやすいように階段をつけてほしい
といった要望を出したそうです。
河川改修の前と比べると、川幅は広くなり<きれい>になってしまったが(悪い意味です)、最低限の要望は聞き入れてもらえたとのこと。
日頃から行政と地域住民、団体がコミュニケーションをとれる良い関係をつくっておき、大きな改変がある時には少しでも意見を聞いてもらえるようにすることがとても大事だと思いました。
中村さんは、
「川は使わないといけない。使わなくなって川に入る人がいなくなると、川は荒れてしまう。」
とおっしゃいました。
川での水難事故が相次ぐ昨今。安全はもちろん大事なことです。
が、
川から人を遠ざけることでは問題は解決しないのではないか。
川での事故を減らすためにも、もっと川で遊ぶべきではないか。
実際に川で遊びながら考えてみましょう。
満を持して川へ
ガサガサの部の講師は浜松魚部(ぎょぶ)のキャプテン山内盛二郎さん
タモ網を使って、草の下などをガサガサ
キャプテンのガサガサ
なんか立ち居振る舞い、所作がキマっててかっこいいんですよね
目視でねらうタイプの人
僕(夏目)も、捕まえることよりも、水の中で生き物が生きている様子を眺めることの方が好きかも。
キャプテンからとれた生き物の解説
小学生組は川遊びモードへ(よいことです)
かわいい
これはなんという魚でしょうか?
お昼休み
お弁当後のまったり時間が良い感じ
午後は勉強会
浜松魚部のキャプテン、山内さんのお話を伺います。
キャプテンは小さい頃からずっと遊びとしてガサガサをしてきて、毎日毎日川に通って魚をとっていたとのこと。
それは、浜松魚部として活動するようになった今でも変わらず、魚部も遊びだと思ってやっているそうです。
でも生き物の研究者のなかには同じように、楽しい遊びをずっと続けていたら、その延長上で専門家になっていたという人も多いですよね。
毎日毎日同じようにガサガサをしているからこそ、環境の変化(最近この魚みかけないな、とか)が分かる。
とってきた魚を飼っていると、失敗して死なせてしまうことも多いが、だからこそもっとうまく飼えるように工夫する。
学生をしながら同時に熱帯魚ショップの店長の仕事をやっていた(!)が、その経験から生き物をお金で売買することについて疑問を感じるようになった。
希少になってしまったレアな魚を捕まえるととても嬉しい反面、ガサガサでその魚のすみかを壊してしまったのではないか、と矛盾した気持ちになる。でも、ガサガサしないといるのか、いないのかもわからないし、さらに葛藤する。
遊びでガサガサをやっているけど、自然が豊かじゃないと遊ぶこともできなくなっちゃうんだよ。
などなど、
遊びから始まってきたことはありますが、生物多様性や自然環境の保全に関連する話題がたくさん出てきました。
考える話題を提供していただいたところで、グループワークに入ります。
身のまわりいろいろな場所で飼っている(植えている)生き物について、
・なんで(何の目的で)飼っているのか
・飼うことによる生態系への良い影響
・飼うことによる生態系への悪い影響
について考えてみます。
動物園や水族館などで飼育されている動物についての話
動物園で動物を飼う目的は、「種の保存」「研究」「教育」「鑑賞」の4つがあるとされていますが、
では、その良い影響、悪い影響はなにか。
たとえば、ライオンは野生より動物園にいたほうが、餌が確保されていて怪我をする可能性も低いので、健康的な生活を送ることができて長生きするそうです。
人間は長生きすることは基本的には良いことですが、では、ライオンにとって動物園で長生きすることは良いことなのだろうか。
ライオンにとっての「健康的な生活」とはなんだろうか。
良い影響、悪い影響、はどの立場から見るか、どういう基準で考えるかによって変わってきそうです。
最後に、生き物を飼ううえでもっとも大事なことを共有しました。
生き物を飼うなら最後死ぬまで飼う(事前にしっかり調べる)
絶対に、野外に放さない
もしどうしても飼えなくなってしまったら自ら処分する必要がある
その覚悟を持った人でなければ生き物を飼ってはいけない
とはいえ、上記と矛盾するかもしれませんが、
覚悟とかいうとビビっちゃうかもしれませんが、失敗を恐れずいろいろな生き物の飼育にチャレンジしてほしい、そこからいろいろなものを学んでほしい、とも思います。
参加者ワークシートより
次回は講演会「人と、川・アユの関係をよくするために」です。
ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
おためしガチ塾
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
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2023年10月21日
講演会「人と、川・アユの関係をよくするために」 を開催しました ガチ!生物多様性塾2023
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
Powered by 大興金属(株) (株)平出章商店 豊田合成(株)
ガチ!生物多様性塾2023
9/10(日)に講演会「人と、川・アユの関係をよくするために」 を開催しました。
講師は高橋勇夫さん(たかはし河川生物調査事務所)
全国各地でアユの調査や、天然アユを増やす取り組みをされているアユの専門家です。
アユの生態をとおして見る、川と人の暮らしとの関係について、
また、各地で取り組んでいる天然アユを増やす取り組み事例について、
お話しいただきました。
「人と、川・アユの関係をよくするために」とタイトルを付けましたが、
ということは、現状は関係がとても悪くなってしまっていることの裏返し。
(グラフはたかはし河川生物調査事務所HPより)
ダムの建設や護岸整備などによりアユにとっての生息環境が悪化し、
漁獲量で見ると、1991年をピークに減り続けてしまっているそうです。
それに対する対策として一般的に行われているのが「種苗(しゅびょう)放流」
テレビなどで鮎の放流をするイベントの様子が放映されているのを見たことがある人も多いと思います。
全国各地で現在も行われています。
高橋さんは、放流したらアユが増えるというのは本当だろうか、と疑問を投げかけます。
各地のデータを見てみると、放流しても漁獲量は必ずしも増えないし、むしろ放流することでのリスク(冷水病のまん延など)が見えてきているそうです。
どんな対策でも「効果」と「リスク」はあり、そのバランスをみて実施するかどうか検討するのがよいはずですが、
「効果」ばかりが調査され、報道などで強調されるのに対して、
「リスク」は報道されない、調査もされない、といったことがよく起きているとのこと。
アユを食べるカワウが待ち構えていて、放流されたそばから次々とアユが食べられていく、ということもよくあるようで、
それではカワウに餌やりしているのと同じでは・・・。
一定の効果はありつつもさまざまなリスク、コストを抱える種苗放流一辺倒な対策に代わるものとして、
高橋さんは天然アユを増やす試みを全国各地で行っています。
その中から
・高知県の奈半利川(なはりがわ)
・北海道の朱太川(しゅぶとがわ)
の2つの事例を紹介していただきました。
奈半利川は、ダム建設によってアユが激減し、大量の種苗放流をしたが成果は乏しかったところで、
ダムを利用して利益を得ている電力会社と漁協が協力して、アユの産卵場を整備したりすることで、天然アユが増えることにつながった事例。
天然アユが増えたことによって、敵対しがちだった電力会社と漁協が仲良くなって、一緒にアユを食べながら慰労会をやっている写真にホッコリしました。
朱太川は、もともとアユの移動を妨げるダムや堰(せき)がなく、とても豊かな自然のなかを流れる川ですが、
地元黒松内町の地域多様性戦略にもとづいて、種苗放流をやめたり、護岸を撤去するなどしてより豊かな河川環境の保全に取り組んだり、と、
朱太川と天然アユを持続的に利用しようとする取り組みの事例。
環境保全の取り組みそのものを環境教育や、観光資源につなげていくという方向性にとても可能性を感じました。
川の環境や取り巻く状況が全く異なる2つの事例をご紹介いただいたことで、取り組みの様子がより立体的にイメージできました。
どちらの事例でも、問題に対して対策を打って何かしらの効果が見えてくると、同時に次の新たな問題が生じたりとか、
だいぶ良い環境になってきたな、と思ったところで台風が来ていろいろ流してしまった、とか、
一筋縄ではいかない自然相手の仕事の大変さを感じるとともに、それでも諦めず、粘り強く、ひとつずつ進めていくのが環境保全活動なのだな、と改めて思いました。
完全攻略!鮎Fanatic 坪井潤一,高橋勇夫,高木優也 (著)
それら取り組みの詳細はこちらの本に詳しく載っているので、興味がある方はお読みください。
ガチ塾恒例、グループワークの時間です。
大谷翔平選手がやっていたことで注目されたマンダラチャートをやってみます。
「人とアユがいい関係である」を中央のマスにセットして、それに関する言葉を書きながら、思考を広げていきます。
出来上がったのはこんな感じ
最後のまとめとして高橋さんから
奈半利川、朱太川両方とも天然アユを増やすことに一定程度成功しているが、
両方とも同じ「成功例」として評価してよいものだろうか
奈半利川のやり方ははたして持続可能だろうか
という問いかけがありました。
その問いに対する応答は、今後の宿題にしようと思います。
参加者のワークシートより
次は9/24の外来種フィールドワークです
ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
おためしガチ塾
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう
ガサガサフィールドワーク
講演会「人と、川・アユの関係を良くするために」
外来種フィールドワーク
受講生によるプレゼン大会
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電話:090-9900-0928
メール:tottetaberu@gmail.com
Powered by 大興金属(株) (株)平出章商店 豊田合成(株)
ガチ!生物多様性塾2023
9/10(日)に講演会「人と、川・アユの関係をよくするために」 を開催しました。
講師は高橋勇夫さん(たかはし河川生物調査事務所)
全国各地でアユの調査や、天然アユを増やす取り組みをされているアユの専門家です。
アユの生態をとおして見る、川と人の暮らしとの関係について、
また、各地で取り組んでいる天然アユを増やす取り組み事例について、
お話しいただきました。
「人と、川・アユの関係をよくするために」とタイトルを付けましたが、
ということは、現状は関係がとても悪くなってしまっていることの裏返し。
(グラフはたかはし河川生物調査事務所HPより)
ダムの建設や護岸整備などによりアユにとっての生息環境が悪化し、
漁獲量で見ると、1991年をピークに減り続けてしまっているそうです。
それに対する対策として一般的に行われているのが「種苗(しゅびょう)放流」
テレビなどで鮎の放流をするイベントの様子が放映されているのを見たことがある人も多いと思います。
全国各地で現在も行われています。
高橋さんは、放流したらアユが増えるというのは本当だろうか、と疑問を投げかけます。
各地のデータを見てみると、放流しても漁獲量は必ずしも増えないし、むしろ放流することでのリスク(冷水病のまん延など)が見えてきているそうです。
どんな対策でも「効果」と「リスク」はあり、そのバランスをみて実施するかどうか検討するのがよいはずですが、
「効果」ばかりが調査され、報道などで強調されるのに対して、
「リスク」は報道されない、調査もされない、といったことがよく起きているとのこと。
アユを食べるカワウが待ち構えていて、放流されたそばから次々とアユが食べられていく、ということもよくあるようで、
それではカワウに餌やりしているのと同じでは・・・。
一定の効果はありつつもさまざまなリスク、コストを抱える種苗放流一辺倒な対策に代わるものとして、
高橋さんは天然アユを増やす試みを全国各地で行っています。
その中から
・高知県の奈半利川(なはりがわ)
・北海道の朱太川(しゅぶとがわ)
の2つの事例を紹介していただきました。
奈半利川は、ダム建設によってアユが激減し、大量の種苗放流をしたが成果は乏しかったところで、
ダムを利用して利益を得ている電力会社と漁協が協力して、アユの産卵場を整備したりすることで、天然アユが増えることにつながった事例。
天然アユが増えたことによって、敵対しがちだった電力会社と漁協が仲良くなって、一緒にアユを食べながら慰労会をやっている写真にホッコリしました。
朱太川は、もともとアユの移動を妨げるダムや堰(せき)がなく、とても豊かな自然のなかを流れる川ですが、
地元黒松内町の地域多様性戦略にもとづいて、種苗放流をやめたり、護岸を撤去するなどしてより豊かな河川環境の保全に取り組んだり、と、
朱太川と天然アユを持続的に利用しようとする取り組みの事例。
環境保全の取り組みそのものを環境教育や、観光資源につなげていくという方向性にとても可能性を感じました。
川の環境や取り巻く状況が全く異なる2つの事例をご紹介いただいたことで、取り組みの様子がより立体的にイメージできました。
どちらの事例でも、問題に対して対策を打って何かしらの効果が見えてくると、同時に次の新たな問題が生じたりとか、
だいぶ良い環境になってきたな、と思ったところで台風が来ていろいろ流してしまった、とか、
一筋縄ではいかない自然相手の仕事の大変さを感じるとともに、それでも諦めず、粘り強く、ひとつずつ進めていくのが環境保全活動なのだな、と改めて思いました。
完全攻略!鮎Fanatic 坪井潤一,高橋勇夫,高木優也 (著)
それら取り組みの詳細はこちらの本に詳しく載っているので、興味がある方はお読みください。
ガチ塾恒例、グループワークの時間です。
大谷翔平選手がやっていたことで注目されたマンダラチャートをやってみます。
「人とアユがいい関係である」を中央のマスにセットして、それに関する言葉を書きながら、思考を広げていきます。
出来上がったのはこんな感じ
最後のまとめとして高橋さんから
奈半利川、朱太川両方とも天然アユを増やすことに一定程度成功しているが、
両方とも同じ「成功例」として評価してよいものだろうか
奈半利川のやり方ははたして持続可能だろうか
という問いかけがありました。
その問いに対する応答は、今後の宿題にしようと思います。
参加者のワークシートより
次は9/24の外来種フィールドワークです
ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
おためしガチ塾
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう
ガサガサフィールドワーク
講演会「人と、川・アユの関係を良くするために」
外来種フィールドワーク
受講生によるプレゼン大会
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インスタグラム https://www.instagram.com/tottetaberu/
公式LINEアカウント https://lin.ee/9jCC1A5
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昆虫食倶楽部 夏目恵介
電話:090-9900-0928
メール:tottetaberu@gmail.com
2023年10月11日
受講生によるプレゼン大会 ぜひ見に来てください! ガチ!生物多様性塾2023
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
Powered by 大興金属(株) (株)平出章商店 豊田合成(株)
11/5(日)に受講生によるプレゼン大会を開催します!
ガチ!生物多様性塾2023もいよいよ終盤戦。
すべてのフィールドワークが終わり、あとは受講生によるプレゼン大会を残すのみとなりました。
6月のおためしガチ塾から始まり、
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう
ガサガサフィールドワーク
講演会「人と、川・アユの関係を良くするために」
外来種フィールドワーク
とやってきて、ここまででもかなりいろんなことを学べたのではないかと思います。
でも「良い勉強になった」「貴重な体験ができた」で終わるのではなく、それらを通して何を考えたのか、自分の言葉でプレゼンをするところまでやるのがガチ塾流。
インプットだけでなく、アウトプットもすることで、今までのインプットの価値がより高まると考えています。
とは言え、自分の頭で考える、自分の意見を伝える、というのは言うのは簡単でも実際にやるのはけっこう大変。
10月はプレゼン準備会として、受講生同士で相談しながら、スタッフがサポートしながらプレゼンの準備を進めていきます。
11/5の当日、受講生たちがどんなプレゼンをするのか、ぜひ見に来てください!
<日時>
2023年11月5日(日)13:00~16:00
<会場>
浜松市市民協働センター 2Fギャラリー 浜松市中区中央1丁目13-3
<参加費>
無料(要申込)
<内容>
・受講生一人ひとりによる生物多様性についてのプレゼンテーション
(スタッフや関係する大人のプレゼンもあります)
・グループディスカッション
<申し込み>
↑こちらより入力をお願いします↑
もしくは下記メールアドレスへお名前、ご連絡先をお知らせください。
メールアドレス:tottetaberu@gmail.com
昨年のプレゼン大会の様子
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ガチ!生物多様性塾2023もいよいよ終盤戦。
すべてのフィールドワークが終わり、あとは受講生によるプレゼン大会を残すのみとなりました。
6月のおためしガチ塾から始まり、
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう
ガサガサフィールドワーク
講演会「人と、川・アユの関係を良くするために」
外来種フィールドワーク
とやってきて、ここまででもかなりいろんなことを学べたのではないかと思います。
でも「良い勉強になった」「貴重な体験ができた」で終わるのではなく、それらを通して何を考えたのか、自分の言葉でプレゼンをするところまでやるのがガチ塾流。
インプットだけでなく、アウトプットもすることで、今までのインプットの価値がより高まると考えています。
とは言え、自分の頭で考える、自分の意見を伝える、というのは言うのは簡単でも実際にやるのはけっこう大変。
10月はプレゼン準備会として、受講生同士で相談しながら、スタッフがサポートしながらプレゼンの準備を進めていきます。
11/5の当日、受講生たちがどんなプレゼンをするのか、ぜひ見に来てください!
<日時>
2023年11月5日(日)13:00~16:00
<会場>
浜松市市民協働センター 2Fギャラリー 浜松市中区中央1丁目13-3
<参加費>
無料(要申込)
<内容>
・受講生一人ひとりによる生物多様性についてのプレゼンテーション
(スタッフや関係する大人のプレゼンもあります)
・グループディスカッション
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2023年10月07日
外来種フィールドワークを開催しました ガチ!生物多様性塾2023
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
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巨大なスッポンいた!
9/24(日)に外来種フィールドワークを開催しました。
今、生物多様性は危機的な状況にあると言われていますが、外来種による問題はその主要な要因のひとつになっています。
環境省 生物多様性に迫る危機
そんな外来種問題について、昆虫食倶楽部が取り組んでいる佐鳴湖でのミシシッピアカミミガメの駆除活動を体験することを通して学んでいきます。
ゲスト講師として和亀保護の会の西堀智子さんにご参加いただきました。
主に関西地方で、長年イシガメの保護活動、外来カメの駆除活動をされています。
佐鳴湖に設置しておいたカメ用の罠を引き上げていきます。
小さめのミシシッピアカミミガメ
洗濯ネットに入れ替えて運搬
今回はハゼが一緒に入っていることが多かったです。
食べるとおいしいですが、今回はリリース。
カメ罠を回収しながら、佐鳴湖のいろいろな自然もあわせて観察します。
佐鳴湖に注ぎ込む新川には、さまざまな魚が泳いでいるのが見えます。
新川の水は透明なのに、佐鳴湖の中の水はとても濁っているのはなぜ?
川の中州に不自然に立てられている枝はなんだろう?
クグ(葛)は、日本では葛根湯や葛湯にしたり、つるを編んでかごを作ったりしてとても身近な植物だけど、そのクズがアメリカに侵入したら「グリーンモンスター」と呼ばれてとても厄介な外来種になっているらしい
(世界の侵略的外来種ワースト100にランクインしています)
ちなみにクズの新芽の柔らかい部分を天ぷらにして食べるととても美味しいですよ
(落ちていた死骸を見ながら)カムルチー(雷魚)は食べるとめっちゃうまい
このあたりでもう少しするとアケビの実がとれるんだけど、食べたことある?
といったような話をしながら歩きました(食べる話が多め)。
草の勢いがすごい。今の時期はヌスビトハギ(ひっつき虫)に要注意!
暑かったけど、とても良い天気でした。
捕獲したカメを計測・記録します。
カメの種や性別の見分け方講座。
巨大なスッポンがいました!(甲長35cm以上)
こういう出会があるとテンション上がりますね!!
その後、ミシシッピアカミミガメは冷凍庫に入れて殺処分しますが、希望する参加者にはその様子も見てもらいました。
昆虫食倶楽部では、専門家のアドバイスのもと、冷凍庫での殺処分をいう方法を採用しています。
低温で冬眠する延長上で苦しまずにいつの間にか死んでいるという状態が理想ですが、実際の冷凍庫の中の様子を見ると、必ずしも安楽死とは言えないのは事実。
駆除をしている人にとっても心理的負担はあるし、
駆除されるアカミミガメの立場で考えたらひどい話であることは重々承知をしていますが、
それでも、それに向き合い、乗り越えないと外来種対策は進まない、と思っています。
ここまででも、盛りだくさんで樹分と思える内容ですが、
ここで終わらないのがガチ塾!(ガチですねぇ)
富塚協働センターへ移動して、勉強会の部です。
戸田さんより、”本来”の生態系とは?というお話
「”本来”の生態系」ってなんなんですかね。
それを考えるだけで頭がぐるぐるしてきます。
外来種は
・侵略性のあり、無し(侵略的外来種⇔その他外来種)
・侵略性の程度(特定外来生物→緊急対策外来種→重点対策外来種→)
・海外から、国内から
・いつ入ってきたか
・移入は意図的か、非意図的か
・管理されているかどうか
・人の生活に対して、有害→中立→利益
・害、利益がお金に換算できるかどうか
など、
評価軸が多岐にわたっていて、入り組んでいるので、とても複雑。
「外来種」とひとくくりにしないで、ひとつひとつ解像度を上げて見ていく必要があると思います。
続いて、西堀さんから、和亀保護の会での活動の様子をお話しいただきました。
兵庫県のため池で、アカミミガメが侵入したことでハス(レンコン)が消滅↘↘↘
↓
レンコンが食べたいという思いで駆除活動開始
↓
紆余曲折ありながらも、防除に成功し、ハスの芽が出始める↗↗↗
↓
今度はアメリカザリガニ大繁殖し、ハスの芽を食べてしまう!↘↘↘
↓
アカミミガメ&ザリガニ駆除を始める
↓
2023年はレンコン掘りができることになった!!↗↗↗
うまくいったこと、うまくいかなかったこと含め、
活動を続けていく中で問題が生じたときに、それに対してどう考え、対処してきたか、臨場感たっぷりにお話していただきました。
一筋縄ではいかず、テンションが上がったり下がったりしながら続けていくのが外来種対策なのでしょう。
困ったときは助け合う
とにかく継続する
長年活動に取り組み、経験豊富な西堀さんの言葉は説得力があります。
最後はグループディスカッション
「外来種駆除の活動をすることで、どのような環境を目指していきたいか」
をテーマに話し合いました。
この点はじっくり時間をかけて話し合いたかったですが、スケジュールがおしてしまい、十分な時間が取れなかったのが残念でした。
でもなにか無駄な時間があったわけではなく、十分に時間を取ってやろうとすると拘束時間が長くなってしまう・・・。
合宿やりますか。
参加者ワークシートより抜粋
ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
おためしガチ塾
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう
ガサガサフィールドワーク
講演会「人と、川・アユの関係を良くするために」
外来種フィールドワーク
受講生によるプレゼン大会
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電話:090-9900-0928
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巨大なスッポンいた!
9/24(日)に外来種フィールドワークを開催しました。
今、生物多様性は危機的な状況にあると言われていますが、外来種による問題はその主要な要因のひとつになっています。
環境省 生物多様性に迫る危機
そんな外来種問題について、昆虫食倶楽部が取り組んでいる佐鳴湖でのミシシッピアカミミガメの駆除活動を体験することを通して学んでいきます。
ゲスト講師として和亀保護の会の西堀智子さんにご参加いただきました。
主に関西地方で、長年イシガメの保護活動、外来カメの駆除活動をされています。
佐鳴湖に設置しておいたカメ用の罠を引き上げていきます。
小さめのミシシッピアカミミガメ
洗濯ネットに入れ替えて運搬
今回はハゼが一緒に入っていることが多かったです。
食べるとおいしいですが、今回はリリース。
カメ罠を回収しながら、佐鳴湖のいろいろな自然もあわせて観察します。
佐鳴湖に注ぎ込む新川には、さまざまな魚が泳いでいるのが見えます。
新川の水は透明なのに、佐鳴湖の中の水はとても濁っているのはなぜ?
川の中州に不自然に立てられている枝はなんだろう?
クグ(葛)は、日本では葛根湯や葛湯にしたり、つるを編んでかごを作ったりしてとても身近な植物だけど、そのクズがアメリカに侵入したら「グリーンモンスター」と呼ばれてとても厄介な外来種になっているらしい
(世界の侵略的外来種ワースト100にランクインしています)
ちなみにクズの新芽の柔らかい部分を天ぷらにして食べるととても美味しいですよ
(落ちていた死骸を見ながら)カムルチー(雷魚)は食べるとめっちゃうまい
このあたりでもう少しするとアケビの実がとれるんだけど、食べたことある?
といったような話をしながら歩きました(食べる話が多め)。
草の勢いがすごい。今の時期はヌスビトハギ(ひっつき虫)に要注意!
暑かったけど、とても良い天気でした。
捕獲したカメを計測・記録します。
カメの種や性別の見分け方講座。
巨大なスッポンがいました!(甲長35cm以上)
こういう出会があるとテンション上がりますね!!
その後、ミシシッピアカミミガメは冷凍庫に入れて殺処分しますが、希望する参加者にはその様子も見てもらいました。
昆虫食倶楽部では、専門家のアドバイスのもと、冷凍庫での殺処分をいう方法を採用しています。
低温で冬眠する延長上で苦しまずにいつの間にか死んでいるという状態が理想ですが、実際の冷凍庫の中の様子を見ると、必ずしも安楽死とは言えないのは事実。
駆除をしている人にとっても心理的負担はあるし、
駆除されるアカミミガメの立場で考えたらひどい話であることは重々承知をしていますが、
それでも、それに向き合い、乗り越えないと外来種対策は進まない、と思っています。
ここまででも、盛りだくさんで樹分と思える内容ですが、
ここで終わらないのがガチ塾!(ガチですねぇ)
富塚協働センターへ移動して、勉強会の部です。
戸田さんより、”本来”の生態系とは?というお話
「”本来”の生態系」ってなんなんですかね。
それを考えるだけで頭がぐるぐるしてきます。
外来種は
・侵略性のあり、無し(侵略的外来種⇔その他外来種)
・侵略性の程度(特定外来生物→緊急対策外来種→重点対策外来種→)
・海外から、国内から
・いつ入ってきたか
・移入は意図的か、非意図的か
・管理されているかどうか
・人の生活に対して、有害→中立→利益
・害、利益がお金に換算できるかどうか
など、
評価軸が多岐にわたっていて、入り組んでいるので、とても複雑。
「外来種」とひとくくりにしないで、ひとつひとつ解像度を上げて見ていく必要があると思います。
続いて、西堀さんから、和亀保護の会での活動の様子をお話しいただきました。
兵庫県のため池で、アカミミガメが侵入したことでハス(レンコン)が消滅↘↘↘
↓
レンコンが食べたいという思いで駆除活動開始
↓
紆余曲折ありながらも、防除に成功し、ハスの芽が出始める↗↗↗
↓
今度はアメリカザリガニ大繁殖し、ハスの芽を食べてしまう!↘↘↘
↓
アカミミガメ&ザリガニ駆除を始める
↓
2023年はレンコン掘りができることになった!!↗↗↗
うまくいったこと、うまくいかなかったこと含め、
活動を続けていく中で問題が生じたときに、それに対してどう考え、対処してきたか、臨場感たっぷりにお話していただきました。
一筋縄ではいかず、テンションが上がったり下がったりしながら続けていくのが外来種対策なのでしょう。
困ったときは助け合う
とにかく継続する
長年活動に取り組み、経験豊富な西堀さんの言葉は説得力があります。
最後はグループディスカッション
「外来種駆除の活動をすることで、どのような環境を目指していきたいか」
をテーマに話し合いました。
この点はじっくり時間をかけて話し合いたかったですが、スケジュールがおしてしまい、十分な時間が取れなかったのが残念でした。
でもなにか無駄な時間があったわけではなく、十分に時間を取ってやろうとすると拘束時間が長くなってしまう・・・。
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2023年10月03日
【トノサマバッタをとって食べる】開催のお知らせ
【とって食べる】 by 昆虫食倶楽部
【トノサマバッタをとって食べる】を開催いたします。
とる食べ会員先行申込み受付開始です。
会員以外の方の申込みは10/13頃を予定しています。
とる食べ会員以外の方の申し込みを開始します。
よろしくお願いいたします。
秋といえばトノサマバッタ
仮面ライダー1号・2号のモチーフになったトノサマバッタ
トノサマバッタをみんなで捕まえて、料理して、食べるイベント
【トノサマバッタをとって食べる】を開催します。
トノサマバッタは、大型で食べごたえがあり、おいしい昆虫ですが、
飛翔能力がとても高く、つかまえるのはけっこう大変!
大変だけど、その分楽しい!!(大人が(笑))
セミ取りとは少し違った
ハンティング気分が味わえますよ!!
<日時>
2023年10月22日(日) 9:00~15:00頃
<場所>
捕獲の部:天竜川河川敷 国道1号と東海道本線の間のあたり(参加者へは別途連絡します)
料理・食事の部:天竜協働センター(浜松市東区薬新町99番地)
<参加費>
大人:1,500円(会員:1,000円)
小人(小中学生):500円(会員:300円)
未就学児無料
<イベント内容>
・天竜川の河川敷でみんなでバッタをつかまえます。
↓
・天竜協働センターに移動して、バッタを料理します。
↓
・みんなでおいしくいただきます。
(食べながら身近な自然や食物についてお話しましょう)
※つかまえるだけ、食べるだけ、見てるだけ、の参加もOKです。
<持ち物>
・虫取り網
・虫かご(ビニール袋、洗濯ネット等でもOK)
・虫除け
・タオル
・飲み物
・小腹を満たすための食べ物・おやつなど
(道具は貸出できるものもあります 持ってこなくても参加できます)
※草原の中に入りますので、長袖、長ズボンをおすすめします
<その他>
・バッタの他にも、美味しい昆虫食料理をご用意します。
・大人から子供までどなたでもご参加いただけます。
・昆虫を食べることでアレルギー反応が出ることがあります。
食物アレルギーがある方はご注意下さい。
・食べたくない人に無理やり昆虫を食べさせることはしません。
安心してご参加下さい。
とる食べ会員先行申込み受付開始です。
会員以外の方の申込みは10/13頃を予定しています。
とる食べ会員以外の方の申し込みを開始します。
よろしくお願いいたします。
【申込方法】
↑こちらより入力をお願いします↑
もしくは下記メールアドレスへお名前、ご連絡先をお知らせください。
メールアドレス:tottetaberu@gmail.com
会員についてはこちらをご覧ください
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トノサマバッタは、大型で食べごたえがあり、おいしい昆虫ですが、
飛翔能力がとても高く、つかまえるのはけっこう大変!
大変だけど、その分楽しい!!(大人が(笑))
セミ取りとは少し違った
ハンティング気分が味わえますよ!!
<日時>
2023年10月22日(日) 9:00~15:00頃
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捕獲の部:天竜川河川敷 国道1号と東海道本線の間のあたり(参加者へは別途連絡します)
料理・食事の部:天竜協働センター(浜松市東区薬新町99番地)
<参加費>
大人:1,500円(会員:1,000円)
小人(小中学生):500円(会員:300円)
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<イベント内容>
・天竜川の河川敷でみんなでバッタをつかまえます。
↓
・天竜協働センターに移動して、バッタを料理します。
↓
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(食べながら身近な自然や食物についてお話しましょう)
※つかまえるだけ、食べるだけ、見てるだけ、の参加もOKです。
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