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2023年11月28日

受講生によるプレゼン大会を開催しました ガチ!生物多様性塾2023

【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部

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受講生によるプレゼン大会を開催しました ガチ!生物多様性塾2023

11/5(日)に、ガチ!生物多様性塾2023最後のプログラム
受講生によるプレゼン大会を開催しました。

受講生たちが、ガチ塾での体験を通して感じたこと、考えたことをプレゼンしました。


受講生によるプレゼン大会を開催しました ガチ!生物多様性塾2023
スタッフ夏目恵介「リサイクルしやすい素材、しにくい素材」
前座と言いますか、場の空気をあたためる役として、最初に夏目がプレゼンをしました。
おもちゃのレゴが、ペットボトルの再生素材からブロックを製造することを「断念」したニュースを土台にして、金属、紙、プラスチックを比較しながら、リサイクルのしやすさには素材ごとに違いがあることを示しました。
また、巷にあふれる「これはエコ」「環境に優しい」という言葉を鵜呑みにせず、その裏側にあるものを確かめる姿勢が必要があるよね、とお話しました。

受講生によるプレゼン大会を開催しました ガチ!生物多様性塾2023
受講生①「ザリガニの脱皮記録 season2」
昨年に引き続き、ザリガニの脱皮前後でのサイズ変化を記録・・・
したかったのだが、今年は実験期間中にほとんど脱皮せず実験は失敗に。
今年はなぜ脱皮しなかったのか、それをふまえて来年どのように取り組んでいくか、発表しました。
科学の実験は計画通りうまくいくことは実はまれで、むしろ失敗することが普通なんです。それを経験できたことは必ず今後に活きるはず。
実験環境を改善しながら粘り強く継続することがとても大事です。

受講生によるプレゼン大会を開催しました ガチ!生物多様性塾2023
受講生②「外来種問題について」
ガチ塾の「里山フィールドワーク」「ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう」に参加した経験から、外来種問題に興味を持ちました。
外来種問題をこれ以上ひどくしないためには、ひとりひとりが外来種のことをよく知り、増やさないような取り組みをすることが必要だと考え、アメリカザリガニ、ミシシッピアカミミガメ、ウシガエルの3種について、どのような経緯で日本に入ってきたのか、どのような悪影響があるのか、などをまとめて発表しました。
2023年6月から新しく出来たカテゴリーである「条件付き特定外来生物」についても説明がありました。

受講生によるプレゼン大会を開催しました ガチ!生物多様性塾2023
受講生③「外来種は悪者か?」
昆虫食倶楽部の【外来種をとって食べる】に参加して、ウシガエルを解体→調理→食べた経験をもとに、ウシガエルについて調べて発表しました。
外来種も同じ命なのだからその点では悪くない、でも、生態系に対する影響がある点で見たら悪い、といったように、良いか悪いかは見る基準によって変わってくる、とした上で、「外来種はきちんと管理した状態にしておくのが大事」という意見に行き着きました。
次の課題は「どうやって管理するか」「管理しきれなくなってしまったらどうするか」ですね。

受講生①と③は紙芝居でのプレゼンでしたが、あなどるなかれ、パワポに負けない存在感で、聴衆にも好評でした。

受講生によるプレゼン大会を開催しました ガチ!生物多様性塾2023
受講生④「カメの命とヒトの命」
ミシシッピアカミミガメの解剖実習や【外来種をとって食べる】に参加した経験から、命について考察しました。
人は心臓や脳が止まることで死ぬ→哺乳類のような心臓や脳がない昆虫はどうやって死ぬのか→体の一部が離れて増えていくクラゲは死ぬのか?→植物(木)は死んだ細胞によって体を支えている・・・
などなど、さまざまな生き物の生と死にまつわる事例から、死にもいろいろなタイプがあることを示しました。
「僕たちは死ぬまでが生きている、ということなのだから、生きている間に何をするかが大事」というメッセージで締めくくりました。
”君たち(私たち)はどう生きるか”

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受講生⑤「外から来るモノの脅威」
外来種問題と自身の出自を重ね合わせ、移民問題について考察しました。
外来種と在来種の雑種が生まれることはダメだけど、人の他民族との混血は多様性の象徴のようにも見られている。その違いはなに?
移民の受け入れに対しては全面的に快く歓迎できない部分があるのも現実。それはなぜ?
生物多様性や外来種の問題と、人の文化の多様性を交差させながら発表しました。戦争のニュースとも相まって、移民問題の複雑さについて考えさせられました。人の問題が複雑なのは記憶・記録があるからかなぁ。

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スポット受講生「インドから 世界の理解のために必要なこと」
何度かガチ塾のフィールドワークに参加した後、インドでのボランティア活動に参加している高校生が動画を送ってくれました。
現地での友だちを作ったり、ボランティア活動の中でより的確な支援をするためにもコミュニケーションはとても大事。
言語を使ったコミュニケーションももちろんだけど、ゼスチャーや眼力なども駆使してより深くコミュニケーションが取れるようになりたい、とのこと。
日本人とインド人との間のコミュニケーションの壁を乗り越えようとしているわけですが、日本人同士でも全く同じと思いました。
意見や思いが違う人とどうコミュニケーションを取っていくか、何をする上でも重要な課題ですね。

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スポンサー企業様「私達にできることは何だろう?」
スポンサーとしてガチ塾をサポートしていただいた企業の担当者様に、ご自身がガチ塾のフィールドワークに参加して感じたことを発表していただきました。
スポンサー制度は今回試験的に導入してみましたが、企業が金銭的なサポートだけでなく、実際にプログラムに参加して一緒に取り組んでいくのは、今まであまりなかったやり方かもしれません。こちら側の立場としては、お互いにとってとてもメリットがあるやり方のように感じました。
来年度以降も、より良いパートナーになれるように進めていきたいです。

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スタッフ①「人前で自分の考えを話すということ」
スタッフもプレゼンしますよー
ガチ塾では、プレゼンやグループディスカッションなどで、自分の意見を相手に伝えることを重視しています。
一方でそれが苦手という人も多いハズ。どんなところに苦手に感じるのか因数分解した上で、どうしたらそれを克服できるか、具体的な方法を提案しました。
「変なこと言っちゃったらどうしよう・・・」と考えてしまうと苦手意識は強まる一方なので、安心して(他の人とは違う)自分の意見を言い合える場づくりをがんばっていきたいと思います。

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スタッフ②「外来植物の近年の動向」
特定外来生物に指定された生物のうち、特に植物にスポットを当ててその近年の動向を発表しました。
法律上の位置づけがあることで、一般の人への認知が広がったり、対策が進むなど、一定の効果が見られる一方で、すでに侵入してしまった侵略的外来植物を根絶するのはとても難しい。
生き物というとどうしても動物の方にスポットがあたりがちですが、植物について考えるのも大切ですよ。

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スタッフ戸田三津夫「木曽三川治水とアユ」
河川沿いに人々が大勢住むようになった今、堤防などの治水事業はとても重要なことはいうまでもありません。
が、長良川河口堰をはじめとして、生物多様性に対するダメージがとても大きい構造物が多いのも事実。治水機能を損なわず、かつ、生物多様性に配慮した河川工事はどうあるべきか。
これぞ大人の自由研究!これなら実現可能なのではと思わせる改善提案がありました。
処方箋はある、あとはそれをどう実現していくか・・・

受講生によるプレゼン大会を開催しました ガチ!生物多様性塾2023
受講生によるプレゼン大会を開催しました ガチ!生物多様性塾2023
発表の後はガチ塾恒例のグループディスカッション
それぞれのプレゼンを聞いての感想や良かったこと、質問などを出し合いました。


とてもバラエティーに富んだテーマの、ガチ塾らしいプレゼン大会になったと思います。

今回、受講生たちといっしょにプレゼンを作り上げていく過程で、

・なんでこのプレゼンをしようと思ったのか(問い)
・その問いに対するあなたの結論、伝えたいメッセージはなに?
・その意見に至った根拠(客観的事実)は?

という点をかなりしつこくヒアリングしました。

それが功を奏したのか、どのプレゼンもメッセージがとても明確で、よく伝わってきました。
自分が伝えたいことが明確になっているので、自信を持って話しているように見えました。

ヒアリングはしつこくしましたが、答えを教えてあげたわけではないので(そんな事できないし)、自分の頭でかなり考える必要があったと思います。
それはけっこうな負荷がかかることだし、大変だったと思いますが、受講生たちはみごとにやり切ってくれました。

ガチ塾は、探究活動の入り口。
この経験を活かして、それぞれの探究活動を進めていってほしいと思います。



今年のガチ塾はこれですべて終了ですが、「ガチ!生物多様性塾プラス」としてトークイベントを開催します。

ガチ!生物多様性塾プラス
君たちは(生物多様性を)どう守るか
鉄崎さんと考える生物多様性保全とSDGs

受講生によるプレゼン大会を開催しました ガチ!生物多様性塾2023


参加者募集中です!


ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
おためしガチ塾
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう
ガサガサフィールドワーク
講演会「人と、川・アユの関係を良くするために」
外来種フィールドワーク
受講生によるプレゼン大会



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昆虫食倶楽部 夏目恵介
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