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2024年04月10日
鉄崎幹人さんトークイベント開催しました ガチ!生物多様性塾2023
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
Powered by 大興金属(株) (株)平出章商店 豊田合成(株)
ガチ!生物多様性塾プラス
君たちは(生物多様性を)どう守るか
鉄崎さんと考える生物多様性保全とSDGs
12/2(土)に、生きもの大好きラジオパーソナリティ・アウトドアタレントの鉄崎幹人さんをお招きしてのトークイベントを開催いたしました。
鉄崎さんご自身が撮影した生きもののとても素敵な写真をたくさん見せていただきながら、静岡の生物多様性のお話をお聞きしました。
さすがプロ!の話芸(声色、テンポ感、展開などなど)もあいまって、
改めて生き物や自然っていいなぁ、おもしろいなぁ、と
再確認させてもらえたとても楽しい時間になりました。
普段ガチ塾では、外来種とか、生物多様性とか、行動するとか、小難しい話をしてしまいがちですが
(もちろんそれも大事ですが)
原点というか、生物多様性保全を進めていく上での土台としてとても大事なことを、あらためて思い起こすことができました。
鉄崎さんが、
温暖化とか地球規模の環境問題は解決できるのかどうか正直わからないけど、少なくとも身のまわりの自然だけはなんとかして守っていきたい
静岡にもこんなにおもしろい生き物がまだまだたくさんいるのだからそれだけは残していきたい
とおっしゃっていたのがとても印象に残っています。
そうですよね。
せめて自分の身のまわりの環境だけでもなんとかしたい。
生物多様性の保全に向けて行動する仲間を増やしていきたい、という思いでガチ!生物多様性塾を開催しております。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
おいしいお食事、ドリンクをいただきながらざっくばらんにトークするのが、ガチ塾プラスの特徴です。
今回のお食事は「KIZUKIの食堂」さんにご用意いただきました。
おいしそうでしょ。 → おいしかったです。
今回、サプライズでヌートリアのお肉を差し入れしていただきました。
肉の味がちゃんと分かるようにシンプルに塩コショウだけでソテーしましたが、臭みとかクセとか全然なくて、とても美味しかった。
鉄崎さんは様々な外来種を食べていますが、ヌートリアはおいしい外来種ランキングで上位にランクインしたようです。
参加者のみなさんとたっぷりじっくりお話することが出来ました。
結局終了したのは23時近く。17時からスタートしたので6時間弱!
コスパ、タイパが重視される世の中ではありますが、あえて時間をかけてゆっくり話すことの価値、時間をかけることでこそ伝わるもの、もあるのではないか、と思っています。
自然や生きものは楽しい!だから守りたい!!
ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
おためしガチ塾
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう
ガサガサフィールドワーク
講演会「人と、川・アユの関係を良くするために」
外来種フィールドワーク
受講生によるプレゼン大会
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【お問い合わせ先】
昆虫食倶楽部 夏目恵介
電話:090-9900-0928
メール:tottetaberu@gmail.com
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12/2(土)に、生きもの大好きラジオパーソナリティ・アウトドアタレントの鉄崎幹人さんをお招きしてのトークイベントを開催いたしました。
鉄崎さんご自身が撮影した生きもののとても素敵な写真をたくさん見せていただきながら、静岡の生物多様性のお話をお聞きしました。
さすがプロ!の話芸(声色、テンポ感、展開などなど)もあいまって、
改めて生き物や自然っていいなぁ、おもしろいなぁ、と
再確認させてもらえたとても楽しい時間になりました。
普段ガチ塾では、外来種とか、生物多様性とか、行動するとか、小難しい話をしてしまいがちですが
(もちろんそれも大事ですが)
原点というか、生物多様性保全を進めていく上での土台としてとても大事なことを、あらためて思い起こすことができました。
鉄崎さんが、
温暖化とか地球規模の環境問題は解決できるのかどうか正直わからないけど、少なくとも身のまわりの自然だけはなんとかして守っていきたい
静岡にもこんなにおもしろい生き物がまだまだたくさんいるのだからそれだけは残していきたい
とおっしゃっていたのがとても印象に残っています。
そうですよね。
せめて自分の身のまわりの環境だけでもなんとかしたい。
生物多様性の保全に向けて行動する仲間を増やしていきたい、という思いでガチ!生物多様性塾を開催しております。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
おいしいお食事、ドリンクをいただきながらざっくばらんにトークするのが、ガチ塾プラスの特徴です。
今回のお食事は「KIZUKIの食堂」さんにご用意いただきました。
おいしそうでしょ。 → おいしかったです。
今回、サプライズでヌートリアのお肉を差し入れしていただきました。
肉の味がちゃんと分かるようにシンプルに塩コショウだけでソテーしましたが、臭みとかクセとか全然なくて、とても美味しかった。
鉄崎さんは様々な外来種を食べていますが、ヌートリアはおいしい外来種ランキングで上位にランクインしたようです。
参加者のみなさんとたっぷりじっくりお話することが出来ました。
結局終了したのは23時近く。17時からスタートしたので6時間弱!
コスパ、タイパが重視される世の中ではありますが、あえて時間をかけてゆっくり話すことの価値、時間をかけることでこそ伝わるもの、もあるのではないか、と思っています。
自然や生きものは楽しい!だから守りたい!!
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2024年03月02日
佐鳴湖のヨシ原でゴミ拾いしました
【とって食べる】 by 昆虫食倶楽部
2月17日に佐鳴湖北岸エリアのヨシ原でゴミ拾いをしました。
佐鳴湖では佐鳴湖・段子川ゴミバスターズや、プロギング浜松など、定期的にゴミ拾い活動をしていただいている団体&個人がいらっしゃって、遊歩道から見える範囲のゴミは(あるけど)それほど目立たない状況になっています。
しかし、胴長を履かないと入れないような水際の場所などはゴミ拾いがしにくく、まだまだたくさんのゴミがあります。
冬の間は、ヨシがきれいに刈られていて入っていきやすいということもあり、ヨシが生えてくる前のこのタイミングで昆虫食倶楽部界隈に呼びかけて、有志でゴミ拾いをしました。
胴長を履いて通称?「ウナギ島」に渡ってゴミ拾い
ペットボトルやプラスチックの袋などが、ヨシの間にたくさん落ちています
川から運ばれてきた細かな泥が堆積しているところは、足がズブズブに入ってしまい大変
(水際の事故がたくさん起きているので、十分気をつけましょう)
15名で45Lゴミ袋17袋分のゴミを拾うことができました。
今回は佐鳴湖北岸エリアの2箇所で拾いましたが、いったん目につくゴミはあらかた拾うことができたと思います。
とはいえ、
バラバラに小さくなってしまったプラスチックは拾いきれないし、時間が経てばまた上流、下流からゴミが供給されてくるのですけどね。
ゴミ拾い活動を継続していくのと同時に、野外に捨てられるゴミを減らしていく、その両方を進めていく事が必要です。
終わりの会の中で、
公園で歩いていてもゴミをポイ捨てする人はほとんど見かけたことがないが、これらのゴミはいったいどこから生まれてくるのだろうか
という話が出ました。
意図的にポイ捨てで捨てられたゴミもあるとは思いますが、案外、風に飛ばされたとか、ゴミ袋からこぼれ落ちたとか、意図的ではない形で出てきてしまったようなゴミも多いような印象を受けました。
もしそういった非意図的に出たゴミが多いのだとすれば、ポイ捨てをしていないからというだけでは、その人がゴミの発生源になっていないとは言い切れなくなってしまいます。
「ポイ捨てはダメです」と言うだけでは不十分で、「風が吹いても飛ばされないように、ゴミ袋の口をしっかり縛る、飛ばされそうなところにゴミを置かない、など、ゴミ処理場まで確実に運ばれるように気をつけよう」といった啓発にも力を入れていく必要があるかもしれません。
あとは、3R(リユース、リデュース、リサイクル)や、そもそもゴミになりそうなものを買わないなど、出されるゴミの量自体を減らしていきたいです。
ゴミ拾いは「しないといけないこと」ではあるのですが、
胴長を履いて水辺で活動することは、単純にとても楽しかったです。
なるべく楽しく活動できる工夫をしながらこれからも続けていけたらと思います。
みんなで楽しくゴミ拾い!
今日、ゴミ拾いをした水辺エリアは、水域と陸地が段階的に移り変わる、いわゆる「エコトーン」と呼ばれるエリアで、生物多様性にとってとても重要だと言われています。
佐鳴湖のエコトーンの生きもの観察会もしてみたいです。
浜松市が設置したわなにヌートリアがかかっていました
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電話:090-9900-0928
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2月17日に佐鳴湖北岸エリアのヨシ原でゴミ拾いをしました。
佐鳴湖では佐鳴湖・段子川ゴミバスターズや、プロギング浜松など、定期的にゴミ拾い活動をしていただいている団体&個人がいらっしゃって、遊歩道から見える範囲のゴミは(あるけど)それほど目立たない状況になっています。
しかし、胴長を履かないと入れないような水際の場所などはゴミ拾いがしにくく、まだまだたくさんのゴミがあります。
冬の間は、ヨシがきれいに刈られていて入っていきやすいということもあり、ヨシが生えてくる前のこのタイミングで昆虫食倶楽部界隈に呼びかけて、有志でゴミ拾いをしました。
胴長を履いて通称?「ウナギ島」に渡ってゴミ拾い
ペットボトルやプラスチックの袋などが、ヨシの間にたくさん落ちています
川から運ばれてきた細かな泥が堆積しているところは、足がズブズブに入ってしまい大変
(水際の事故がたくさん起きているので、十分気をつけましょう)
15名で45Lゴミ袋17袋分のゴミを拾うことができました。
今回は佐鳴湖北岸エリアの2箇所で拾いましたが、いったん目につくゴミはあらかた拾うことができたと思います。
とはいえ、
バラバラに小さくなってしまったプラスチックは拾いきれないし、時間が経てばまた上流、下流からゴミが供給されてくるのですけどね。
ゴミ拾い活動を継続していくのと同時に、野外に捨てられるゴミを減らしていく、その両方を進めていく事が必要です。
終わりの会の中で、
公園で歩いていてもゴミをポイ捨てする人はほとんど見かけたことがないが、これらのゴミはいったいどこから生まれてくるのだろうか
という話が出ました。
意図的にポイ捨てで捨てられたゴミもあるとは思いますが、案外、風に飛ばされたとか、ゴミ袋からこぼれ落ちたとか、意図的ではない形で出てきてしまったようなゴミも多いような印象を受けました。
もしそういった非意図的に出たゴミが多いのだとすれば、ポイ捨てをしていないからというだけでは、その人がゴミの発生源になっていないとは言い切れなくなってしまいます。
「ポイ捨てはダメです」と言うだけでは不十分で、「風が吹いても飛ばされないように、ゴミ袋の口をしっかり縛る、飛ばされそうなところにゴミを置かない、など、ゴミ処理場まで確実に運ばれるように気をつけよう」といった啓発にも力を入れていく必要があるかもしれません。
あとは、3R(リユース、リデュース、リサイクル)や、そもそもゴミになりそうなものを買わないなど、出されるゴミの量自体を減らしていきたいです。
ゴミ拾いは「しないといけないこと」ではあるのですが、
胴長を履いて水辺で活動することは、単純にとても楽しかったです。
なるべく楽しく活動できる工夫をしながらこれからも続けていけたらと思います。
みんなで楽しくゴミ拾い!
今日、ゴミ拾いをした水辺エリアは、水域と陸地が段階的に移り変わる、いわゆる「エコトーン」と呼ばれるエリアで、生物多様性にとってとても重要だと言われています。
佐鳴湖のエコトーンの生きもの観察会もしてみたいです。
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2023年11月28日
受講生によるプレゼン大会を開催しました ガチ!生物多様性塾2023
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
Powered by 大興金属(株) (株)平出章商店 豊田合成(株)
11/5(日)に、ガチ!生物多様性塾2023最後のプログラム
受講生によるプレゼン大会を開催しました。
受講生たちが、ガチ塾での体験を通して感じたこと、考えたことをプレゼンしました。
スタッフ夏目恵介「リサイクルしやすい素材、しにくい素材」
前座と言いますか、場の空気をあたためる役として、最初に夏目がプレゼンをしました。
おもちゃのレゴが、ペットボトルの再生素材からブロックを製造することを「断念」したニュースを土台にして、金属、紙、プラスチックを比較しながら、リサイクルのしやすさには素材ごとに違いがあることを示しました。
また、巷にあふれる「これはエコ」「環境に優しい」という言葉を鵜呑みにせず、その裏側にあるものを確かめる姿勢が必要があるよね、とお話しました。
受講生①「ザリガニの脱皮記録 season2」
昨年に引き続き、ザリガニの脱皮前後でのサイズ変化を記録・・・
したかったのだが、今年は実験期間中にほとんど脱皮せず実験は失敗に。
今年はなぜ脱皮しなかったのか、それをふまえて来年どのように取り組んでいくか、発表しました。
科学の実験は計画通りうまくいくことは実はまれで、むしろ失敗することが普通なんです。それを経験できたことは必ず今後に活きるはず。
実験環境を改善しながら粘り強く継続することがとても大事です。
受講生②「外来種問題について」
ガチ塾の「里山フィールドワーク」「ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう」に参加した経験から、外来種問題に興味を持ちました。
外来種問題をこれ以上ひどくしないためには、ひとりひとりが外来種のことをよく知り、増やさないような取り組みをすることが必要だと考え、アメリカザリガニ、ミシシッピアカミミガメ、ウシガエルの3種について、どのような経緯で日本に入ってきたのか、どのような悪影響があるのか、などをまとめて発表しました。
2023年6月から新しく出来たカテゴリーである「条件付き特定外来生物」についても説明がありました。
受講生③「外来種は悪者か?」
昆虫食倶楽部の【外来種をとって食べる】に参加して、ウシガエルを解体→調理→食べた経験をもとに、ウシガエルについて調べて発表しました。
外来種も同じ命なのだからその点では悪くない、でも、生態系に対する影響がある点で見たら悪い、といったように、良いか悪いかは見る基準によって変わってくる、とした上で、「外来種はきちんと管理した状態にしておくのが大事」という意見に行き着きました。
次の課題は「どうやって管理するか」「管理しきれなくなってしまったらどうするか」ですね。
受講生①と③は紙芝居でのプレゼンでしたが、あなどるなかれ、パワポに負けない存在感で、聴衆にも好評でした。
受講生④「カメの命とヒトの命」
ミシシッピアカミミガメの解剖実習や【外来種をとって食べる】に参加した経験から、命について考察しました。
人は心臓や脳が止まることで死ぬ→哺乳類のような心臓や脳がない昆虫はどうやって死ぬのか→体の一部が離れて増えていくクラゲは死ぬのか?→植物(木)は死んだ細胞によって体を支えている・・・
などなど、さまざまな生き物の生と死にまつわる事例から、死にもいろいろなタイプがあることを示しました。
「僕たちは死ぬまでが生きている、ということなのだから、生きている間に何をするかが大事」というメッセージで締めくくりました。
”君たち(私たち)はどう生きるか”
受講生⑤「外から来るモノの脅威」
外来種問題と自身の出自を重ね合わせ、移民問題について考察しました。
外来種と在来種の雑種が生まれることはダメだけど、人の他民族との混血は多様性の象徴のようにも見られている。その違いはなに?
移民の受け入れに対しては全面的に快く歓迎できない部分があるのも現実。それはなぜ?
生物多様性や外来種の問題と、人の文化の多様性を交差させながら発表しました。戦争のニュースとも相まって、移民問題の複雑さについて考えさせられました。人の問題が複雑なのは記憶・記録があるからかなぁ。
スポット受講生「インドから 世界の理解のために必要なこと」
何度かガチ塾のフィールドワークに参加した後、インドでのボランティア活動に参加している高校生が動画を送ってくれました。
現地での友だちを作ったり、ボランティア活動の中でより的確な支援をするためにもコミュニケーションはとても大事。
言語を使ったコミュニケーションももちろんだけど、ゼスチャーや眼力なども駆使してより深くコミュニケーションが取れるようになりたい、とのこと。
日本人とインド人との間のコミュニケーションの壁を乗り越えようとしているわけですが、日本人同士でも全く同じと思いました。
意見や思いが違う人とどうコミュニケーションを取っていくか、何をする上でも重要な課題ですね。
スポンサー企業様「私達にできることは何だろう?」
スポンサーとしてガチ塾をサポートしていただいた企業の担当者様に、ご自身がガチ塾のフィールドワークに参加して感じたことを発表していただきました。
スポンサー制度は今回試験的に導入してみましたが、企業が金銭的なサポートだけでなく、実際にプログラムに参加して一緒に取り組んでいくのは、今まであまりなかったやり方かもしれません。こちら側の立場としては、お互いにとってとてもメリットがあるやり方のように感じました。
来年度以降も、より良いパートナーになれるように進めていきたいです。
スタッフ①「人前で自分の考えを話すということ」
スタッフもプレゼンしますよー
ガチ塾では、プレゼンやグループディスカッションなどで、自分の意見を相手に伝えることを重視しています。
一方でそれが苦手という人も多いハズ。どんなところに苦手に感じるのか因数分解した上で、どうしたらそれを克服できるか、具体的な方法を提案しました。
「変なこと言っちゃったらどうしよう・・・」と考えてしまうと苦手意識は強まる一方なので、安心して(他の人とは違う)自分の意見を言い合える場づくりをがんばっていきたいと思います。
スタッフ②「外来植物の近年の動向」
特定外来生物に指定された生物のうち、特に植物にスポットを当ててその近年の動向を発表しました。
法律上の位置づけがあることで、一般の人への認知が広がったり、対策が進むなど、一定の効果が見られる一方で、すでに侵入してしまった侵略的外来植物を根絶するのはとても難しい。
生き物というとどうしても動物の方にスポットがあたりがちですが、植物について考えるのも大切ですよ。
スタッフ戸田三津夫「木曽三川治水とアユ」
河川沿いに人々が大勢住むようになった今、堤防などの治水事業はとても重要なことはいうまでもありません。
が、長良川河口堰をはじめとして、生物多様性に対するダメージがとても大きい構造物が多いのも事実。治水機能を損なわず、かつ、生物多様性に配慮した河川工事はどうあるべきか。
これぞ大人の自由研究!これなら実現可能なのではと思わせる改善提案がありました。
処方箋はある、あとはそれをどう実現していくか・・・
発表の後はガチ塾恒例のグループディスカッション
それぞれのプレゼンを聞いての感想や良かったこと、質問などを出し合いました。
とてもバラエティーに富んだテーマの、ガチ塾らしいプレゼン大会になったと思います。
今回、受講生たちといっしょにプレゼンを作り上げていく過程で、
・なんでこのプレゼンをしようと思ったのか(問い)
・その問いに対するあなたの結論、伝えたいメッセージはなに?
・その意見に至った根拠(客観的事実)は?
という点をかなりしつこくヒアリングしました。
それが功を奏したのか、どのプレゼンもメッセージがとても明確で、よく伝わってきました。
自分が伝えたいことが明確になっているので、自信を持って話しているように見えました。
ヒアリングはしつこくしましたが、答えを教えてあげたわけではないので(そんな事できないし)、自分の頭でかなり考える必要があったと思います。
それはけっこうな負荷がかかることだし、大変だったと思いますが、受講生たちはみごとにやり切ってくれました。
ガチ塾は、探究活動の入り口。
この経験を活かして、それぞれの探究活動を進めていってほしいと思います。
今年のガチ塾はこれですべて終了ですが、「ガチ!生物多様性塾プラス」としてトークイベントを開催します。
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里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう
ガサガサフィールドワーク
講演会「人と、川・アユの関係を良くするために」
外来種フィールドワーク
受講生によるプレゼン大会
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11/5(日)に、ガチ!生物多様性塾2023最後のプログラム
受講生によるプレゼン大会を開催しました。
受講生たちが、ガチ塾での体験を通して感じたこと、考えたことをプレゼンしました。
スタッフ夏目恵介「リサイクルしやすい素材、しにくい素材」
前座と言いますか、場の空気をあたためる役として、最初に夏目がプレゼンをしました。
おもちゃのレゴが、ペットボトルの再生素材からブロックを製造することを「断念」したニュースを土台にして、金属、紙、プラスチックを比較しながら、リサイクルのしやすさには素材ごとに違いがあることを示しました。
また、巷にあふれる「これはエコ」「環境に優しい」という言葉を鵜呑みにせず、その裏側にあるものを確かめる姿勢が必要があるよね、とお話しました。
受講生①「ザリガニの脱皮記録 season2」
昨年に引き続き、ザリガニの脱皮前後でのサイズ変化を記録・・・
したかったのだが、今年は実験期間中にほとんど脱皮せず実験は失敗に。
今年はなぜ脱皮しなかったのか、それをふまえて来年どのように取り組んでいくか、発表しました。
科学の実験は計画通りうまくいくことは実はまれで、むしろ失敗することが普通なんです。それを経験できたことは必ず今後に活きるはず。
実験環境を改善しながら粘り強く継続することがとても大事です。
受講生②「外来種問題について」
ガチ塾の「里山フィールドワーク」「ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう」に参加した経験から、外来種問題に興味を持ちました。
外来種問題をこれ以上ひどくしないためには、ひとりひとりが外来種のことをよく知り、増やさないような取り組みをすることが必要だと考え、アメリカザリガニ、ミシシッピアカミミガメ、ウシガエルの3種について、どのような経緯で日本に入ってきたのか、どのような悪影響があるのか、などをまとめて発表しました。
2023年6月から新しく出来たカテゴリーである「条件付き特定外来生物」についても説明がありました。
受講生③「外来種は悪者か?」
昆虫食倶楽部の【外来種をとって食べる】に参加して、ウシガエルを解体→調理→食べた経験をもとに、ウシガエルについて調べて発表しました。
外来種も同じ命なのだからその点では悪くない、でも、生態系に対する影響がある点で見たら悪い、といったように、良いか悪いかは見る基準によって変わってくる、とした上で、「外来種はきちんと管理した状態にしておくのが大事」という意見に行き着きました。
次の課題は「どうやって管理するか」「管理しきれなくなってしまったらどうするか」ですね。
受講生①と③は紙芝居でのプレゼンでしたが、あなどるなかれ、パワポに負けない存在感で、聴衆にも好評でした。
受講生④「カメの命とヒトの命」
ミシシッピアカミミガメの解剖実習や【外来種をとって食べる】に参加した経験から、命について考察しました。
人は心臓や脳が止まることで死ぬ→哺乳類のような心臓や脳がない昆虫はどうやって死ぬのか→体の一部が離れて増えていくクラゲは死ぬのか?→植物(木)は死んだ細胞によって体を支えている・・・
などなど、さまざまな生き物の生と死にまつわる事例から、死にもいろいろなタイプがあることを示しました。
「僕たちは死ぬまでが生きている、ということなのだから、生きている間に何をするかが大事」というメッセージで締めくくりました。
”君たち(私たち)はどう生きるか”
受講生⑤「外から来るモノの脅威」
外来種問題と自身の出自を重ね合わせ、移民問題について考察しました。
外来種と在来種の雑種が生まれることはダメだけど、人の他民族との混血は多様性の象徴のようにも見られている。その違いはなに?
移民の受け入れに対しては全面的に快く歓迎できない部分があるのも現実。それはなぜ?
生物多様性や外来種の問題と、人の文化の多様性を交差させながら発表しました。戦争のニュースとも相まって、移民問題の複雑さについて考えさせられました。人の問題が複雑なのは記憶・記録があるからかなぁ。
スポット受講生「インドから 世界の理解のために必要なこと」
何度かガチ塾のフィールドワークに参加した後、インドでのボランティア活動に参加している高校生が動画を送ってくれました。
現地での友だちを作ったり、ボランティア活動の中でより的確な支援をするためにもコミュニケーションはとても大事。
言語を使ったコミュニケーションももちろんだけど、ゼスチャーや眼力なども駆使してより深くコミュニケーションが取れるようになりたい、とのこと。
日本人とインド人との間のコミュニケーションの壁を乗り越えようとしているわけですが、日本人同士でも全く同じと思いました。
意見や思いが違う人とどうコミュニケーションを取っていくか、何をする上でも重要な課題ですね。
スポンサー企業様「私達にできることは何だろう?」
スポンサーとしてガチ塾をサポートしていただいた企業の担当者様に、ご自身がガチ塾のフィールドワークに参加して感じたことを発表していただきました。
スポンサー制度は今回試験的に導入してみましたが、企業が金銭的なサポートだけでなく、実際にプログラムに参加して一緒に取り組んでいくのは、今まであまりなかったやり方かもしれません。こちら側の立場としては、お互いにとってとてもメリットがあるやり方のように感じました。
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スタッフ①「人前で自分の考えを話すということ」
スタッフもプレゼンしますよー
ガチ塾では、プレゼンやグループディスカッションなどで、自分の意見を相手に伝えることを重視しています。
一方でそれが苦手という人も多いハズ。どんなところに苦手に感じるのか因数分解した上で、どうしたらそれを克服できるか、具体的な方法を提案しました。
「変なこと言っちゃったらどうしよう・・・」と考えてしまうと苦手意識は強まる一方なので、安心して(他の人とは違う)自分の意見を言い合える場づくりをがんばっていきたいと思います。
スタッフ②「外来植物の近年の動向」
特定外来生物に指定された生物のうち、特に植物にスポットを当ててその近年の動向を発表しました。
法律上の位置づけがあることで、一般の人への認知が広がったり、対策が進むなど、一定の効果が見られる一方で、すでに侵入してしまった侵略的外来植物を根絶するのはとても難しい。
生き物というとどうしても動物の方にスポットがあたりがちですが、植物について考えるのも大切ですよ。
スタッフ戸田三津夫「木曽三川治水とアユ」
河川沿いに人々が大勢住むようになった今、堤防などの治水事業はとても重要なことはいうまでもありません。
が、長良川河口堰をはじめとして、生物多様性に対するダメージがとても大きい構造物が多いのも事実。治水機能を損なわず、かつ、生物多様性に配慮した河川工事はどうあるべきか。
これぞ大人の自由研究!これなら実現可能なのではと思わせる改善提案がありました。
処方箋はある、あとはそれをどう実現していくか・・・
発表の後はガチ塾恒例のグループディスカッション
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とてもバラエティーに富んだテーマの、ガチ塾らしいプレゼン大会になったと思います。
今回、受講生たちといっしょにプレゼンを作り上げていく過程で、
・なんでこのプレゼンをしようと思ったのか(問い)
・その問いに対するあなたの結論、伝えたいメッセージはなに?
・その意見に至った根拠(客観的事実)は?
という点をかなりしつこくヒアリングしました。
それが功を奏したのか、どのプレゼンもメッセージがとても明確で、よく伝わってきました。
自分が伝えたいことが明確になっているので、自信を持って話しているように見えました。
ヒアリングはしつこくしましたが、答えを教えてあげたわけではないので(そんな事できないし)、自分の頭でかなり考える必要があったと思います。
それはけっこうな負荷がかかることだし、大変だったと思いますが、受講生たちはみごとにやり切ってくれました。
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ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
おためしガチ塾
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう
ガサガサフィールドワーク
講演会 人と、川・アユの関係を良くするために
外来種フィールドワーク
受講生によるプレゼン大会
2023年10月28日
ガサガサフィールドワークを開催しました ガチ!生物多様性塾2023
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
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9/3(日)にガサガサフィールドワークを開催しました。
浜松市西区を流れる東神田川でガサガサ(タモ網を使って魚とり)をしながら、川遊びと生物多様性保全の関係について学びます。
最初に、元 水辺を愛する会の中村芳正さんから東神田川の今昔についてお話しいただきました。
水辺を愛する会は、佐鳴湖周辺の水辺で生き物調査や環境保全活動に長年取り組んでこられました。
東神田川は、昔は川の水を農業に使うための堰があったり、支流との出合い(合流地点)に水深が深い場所があったりして、さまざまな種類の環境があり、それにあわせていろいろな生き物が生息していたそうです。
また、たくさんの子どもたちが川に入って遊んでいたとのこと。
すぐに川に入りたい気持ちだったと思いますが、真剣に聞いています。
東神田川は、大雨が降ると水があふれてしまうことがあったことから、治水のための河川改修が行われる事になりました。
治水の観点では、雨水をスムーズに下流まで流すために、川幅を広げ、なるべく真っ直ぐにする、というのが基本方針です。
(最近は治水の観点からも本当にそれがよいのか?と見直しが行われているようですが)
20年ほど前の河川改修のときには、事前に行政から水辺を愛する会に相談があったそうです。
その時、
・川底はコンクリート張りにしないでほしい
・ところどころに水深が深い場所を残しておいてほしい
・地域の人たちが川に入りやすいように階段をつけてほしい
といった要望を出したそうです。
河川改修の前と比べると、川幅は広くなり<きれい>になってしまったが(悪い意味です)、最低限の要望は聞き入れてもらえたとのこと。
日頃から行政と地域住民、団体がコミュニケーションをとれる良い関係をつくっておき、大きな改変がある時には少しでも意見を聞いてもらえるようにすることがとても大事だと思いました。
中村さんは、
「川は使わないといけない。使わなくなって川に入る人がいなくなると、川は荒れてしまう。」
とおっしゃいました。
川での水難事故が相次ぐ昨今。安全はもちろん大事なことです。
が、
川から人を遠ざけることでは問題は解決しないのではないか。
川での事故を減らすためにも、もっと川で遊ぶべきではないか。
実際に川で遊びながら考えてみましょう。
満を持して川へ
ガサガサの部の講師は浜松魚部(ぎょぶ)のキャプテン山内盛二郎さん
タモ網を使って、草の下などをガサガサ
キャプテンのガサガサ
なんか立ち居振る舞い、所作がキマっててかっこいいんですよね
目視でねらうタイプの人
僕(夏目)も、捕まえることよりも、水の中で生き物が生きている様子を眺めることの方が好きかも。
キャプテンからとれた生き物の解説
小学生組は川遊びモードへ(よいことです)
かわいい
これはなんという魚でしょうか?
お昼休み
お弁当後のまったり時間が良い感じ
午後は勉強会
浜松魚部のキャプテン、山内さんのお話を伺います。
キャプテンは小さい頃からずっと遊びとしてガサガサをしてきて、毎日毎日川に通って魚をとっていたとのこと。
それは、浜松魚部として活動するようになった今でも変わらず、魚部も遊びだと思ってやっているそうです。
でも生き物の研究者のなかには同じように、楽しい遊びをずっと続けていたら、その延長上で専門家になっていたという人も多いですよね。
毎日毎日同じようにガサガサをしているからこそ、環境の変化(最近この魚みかけないな、とか)が分かる。
とってきた魚を飼っていると、失敗して死なせてしまうことも多いが、だからこそもっとうまく飼えるように工夫する。
学生をしながら同時に熱帯魚ショップの店長の仕事をやっていた(!)が、その経験から生き物をお金で売買することについて疑問を感じるようになった。
希少になってしまったレアな魚を捕まえるととても嬉しい反面、ガサガサでその魚のすみかを壊してしまったのではないか、と矛盾した気持ちになる。でも、ガサガサしないといるのか、いないのかもわからないし、さらに葛藤する。
遊びでガサガサをやっているけど、自然が豊かじゃないと遊ぶこともできなくなっちゃうんだよ。
などなど、
遊びから始まってきたことはありますが、生物多様性や自然環境の保全に関連する話題がたくさん出てきました。
考える話題を提供していただいたところで、グループワークに入ります。
身のまわりいろいろな場所で飼っている(植えている)生き物について、
・なんで(何の目的で)飼っているのか
・飼うことによる生態系への良い影響
・飼うことによる生態系への悪い影響
について考えてみます。
動物園や水族館などで飼育されている動物についての話
動物園で動物を飼う目的は、「種の保存」「研究」「教育」「鑑賞」の4つがあるとされていますが、
では、その良い影響、悪い影響はなにか。
たとえば、ライオンは野生より動物園にいたほうが、餌が確保されていて怪我をする可能性も低いので、健康的な生活を送ることができて長生きするそうです。
人間は長生きすることは基本的には良いことですが、では、ライオンにとって動物園で長生きすることは良いことなのだろうか。
ライオンにとっての「健康的な生活」とはなんだろうか。
良い影響、悪い影響、はどの立場から見るか、どういう基準で考えるかによって変わってきそうです。
最後に、生き物を飼ううえでもっとも大事なことを共有しました。
生き物を飼うなら最後死ぬまで飼う(事前にしっかり調べる)
絶対に、野外に放さない
もしどうしても飼えなくなってしまったら自ら処分する必要がある
その覚悟を持った人でなければ生き物を飼ってはいけない
とはいえ、上記と矛盾するかもしれませんが、
覚悟とかいうとビビっちゃうかもしれませんが、失敗を恐れずいろいろな生き物の飼育にチャレンジしてほしい、そこからいろいろなものを学んでほしい、とも思います。
参加者ワークシートより
次回は講演会「人と、川・アユの関係をよくするために」です。
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土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
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講演会「人と、川・アユの関係を良くするために」
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電話:090-9900-0928
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9/3(日)にガサガサフィールドワークを開催しました。
浜松市西区を流れる東神田川でガサガサ(タモ網を使って魚とり)をしながら、川遊びと生物多様性保全の関係について学びます。
最初に、元 水辺を愛する会の中村芳正さんから東神田川の今昔についてお話しいただきました。
水辺を愛する会は、佐鳴湖周辺の水辺で生き物調査や環境保全活動に長年取り組んでこられました。
東神田川は、昔は川の水を農業に使うための堰があったり、支流との出合い(合流地点)に水深が深い場所があったりして、さまざまな種類の環境があり、それにあわせていろいろな生き物が生息していたそうです。
また、たくさんの子どもたちが川に入って遊んでいたとのこと。
すぐに川に入りたい気持ちだったと思いますが、真剣に聞いています。
東神田川は、大雨が降ると水があふれてしまうことがあったことから、治水のための河川改修が行われる事になりました。
治水の観点では、雨水をスムーズに下流まで流すために、川幅を広げ、なるべく真っ直ぐにする、というのが基本方針です。
(最近は治水の観点からも本当にそれがよいのか?と見直しが行われているようですが)
20年ほど前の河川改修のときには、事前に行政から水辺を愛する会に相談があったそうです。
その時、
・川底はコンクリート張りにしないでほしい
・ところどころに水深が深い場所を残しておいてほしい
・地域の人たちが川に入りやすいように階段をつけてほしい
といった要望を出したそうです。
河川改修の前と比べると、川幅は広くなり<きれい>になってしまったが(悪い意味です)、最低限の要望は聞き入れてもらえたとのこと。
日頃から行政と地域住民、団体がコミュニケーションをとれる良い関係をつくっておき、大きな改変がある時には少しでも意見を聞いてもらえるようにすることがとても大事だと思いました。
中村さんは、
「川は使わないといけない。使わなくなって川に入る人がいなくなると、川は荒れてしまう。」
とおっしゃいました。
川での水難事故が相次ぐ昨今。安全はもちろん大事なことです。
が、
川から人を遠ざけることでは問題は解決しないのではないか。
川での事故を減らすためにも、もっと川で遊ぶべきではないか。
実際に川で遊びながら考えてみましょう。
満を持して川へ
ガサガサの部の講師は浜松魚部(ぎょぶ)のキャプテン山内盛二郎さん
タモ網を使って、草の下などをガサガサ
キャプテンのガサガサ
なんか立ち居振る舞い、所作がキマっててかっこいいんですよね
目視でねらうタイプの人
僕(夏目)も、捕まえることよりも、水の中で生き物が生きている様子を眺めることの方が好きかも。
キャプテンからとれた生き物の解説
小学生組は川遊びモードへ(よいことです)
かわいい
これはなんという魚でしょうか?
お昼休み
お弁当後のまったり時間が良い感じ
午後は勉強会
浜松魚部のキャプテン、山内さんのお話を伺います。
キャプテンは小さい頃からずっと遊びとしてガサガサをしてきて、毎日毎日川に通って魚をとっていたとのこと。
それは、浜松魚部として活動するようになった今でも変わらず、魚部も遊びだと思ってやっているそうです。
でも生き物の研究者のなかには同じように、楽しい遊びをずっと続けていたら、その延長上で専門家になっていたという人も多いですよね。
毎日毎日同じようにガサガサをしているからこそ、環境の変化(最近この魚みかけないな、とか)が分かる。
とってきた魚を飼っていると、失敗して死なせてしまうことも多いが、だからこそもっとうまく飼えるように工夫する。
学生をしながら同時に熱帯魚ショップの店長の仕事をやっていた(!)が、その経験から生き物をお金で売買することについて疑問を感じるようになった。
希少になってしまったレアな魚を捕まえるととても嬉しい反面、ガサガサでその魚のすみかを壊してしまったのではないか、と矛盾した気持ちになる。でも、ガサガサしないといるのか、いないのかもわからないし、さらに葛藤する。
遊びでガサガサをやっているけど、自然が豊かじゃないと遊ぶこともできなくなっちゃうんだよ。
などなど、
遊びから始まってきたことはありますが、生物多様性や自然環境の保全に関連する話題がたくさん出てきました。
考える話題を提供していただいたところで、グループワークに入ります。
身のまわりいろいろな場所で飼っている(植えている)生き物について、
・なんで(何の目的で)飼っているのか
・飼うことによる生態系への良い影響
・飼うことによる生態系への悪い影響
について考えてみます。
動物園や水族館などで飼育されている動物についての話
動物園で動物を飼う目的は、「種の保存」「研究」「教育」「鑑賞」の4つがあるとされていますが、
では、その良い影響、悪い影響はなにか。
たとえば、ライオンは野生より動物園にいたほうが、餌が確保されていて怪我をする可能性も低いので、健康的な生活を送ることができて長生きするそうです。
人間は長生きすることは基本的には良いことですが、では、ライオンにとって動物園で長生きすることは良いことなのだろうか。
ライオンにとっての「健康的な生活」とはなんだろうか。
良い影響、悪い影響、はどの立場から見るか、どういう基準で考えるかによって変わってきそうです。
最後に、生き物を飼ううえでもっとも大事なことを共有しました。
生き物を飼うなら最後死ぬまで飼う(事前にしっかり調べる)
絶対に、野外に放さない
もしどうしても飼えなくなってしまったら自ら処分する必要がある
その覚悟を持った人でなければ生き物を飼ってはいけない
とはいえ、上記と矛盾するかもしれませんが、
覚悟とかいうとビビっちゃうかもしれませんが、失敗を恐れずいろいろな生き物の飼育にチャレンジしてほしい、そこからいろいろなものを学んでほしい、とも思います。
参加者ワークシートより
次回は講演会「人と、川・アユの関係をよくするために」です。
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2023年10月21日
講演会「人と、川・アユの関係をよくするために」 を開催しました ガチ!生物多様性塾2023
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
Powered by 大興金属(株) (株)平出章商店 豊田合成(株)
ガチ!生物多様性塾2023
9/10(日)に講演会「人と、川・アユの関係をよくするために」 を開催しました。
講師は高橋勇夫さん(たかはし河川生物調査事務所)
全国各地でアユの調査や、天然アユを増やす取り組みをされているアユの専門家です。
アユの生態をとおして見る、川と人の暮らしとの関係について、
また、各地で取り組んでいる天然アユを増やす取り組み事例について、
お話しいただきました。
「人と、川・アユの関係をよくするために」とタイトルを付けましたが、
ということは、現状は関係がとても悪くなってしまっていることの裏返し。
(グラフはたかはし河川生物調査事務所HPより)
ダムの建設や護岸整備などによりアユにとっての生息環境が悪化し、
漁獲量で見ると、1991年をピークに減り続けてしまっているそうです。
それに対する対策として一般的に行われているのが「種苗(しゅびょう)放流」
テレビなどで鮎の放流をするイベントの様子が放映されているのを見たことがある人も多いと思います。
全国各地で現在も行われています。
高橋さんは、放流したらアユが増えるというのは本当だろうか、と疑問を投げかけます。
各地のデータを見てみると、放流しても漁獲量は必ずしも増えないし、むしろ放流することでのリスク(冷水病のまん延など)が見えてきているそうです。
どんな対策でも「効果」と「リスク」はあり、そのバランスをみて実施するかどうか検討するのがよいはずですが、
「効果」ばかりが調査され、報道などで強調されるのに対して、
「リスク」は報道されない、調査もされない、といったことがよく起きているとのこと。
アユを食べるカワウが待ち構えていて、放流されたそばから次々とアユが食べられていく、ということもよくあるようで、
それではカワウに餌やりしているのと同じでは・・・。
一定の効果はありつつもさまざまなリスク、コストを抱える種苗放流一辺倒な対策に代わるものとして、
高橋さんは天然アユを増やす試みを全国各地で行っています。
その中から
・高知県の奈半利川(なはりがわ)
・北海道の朱太川(しゅぶとがわ)
の2つの事例を紹介していただきました。
奈半利川は、ダム建設によってアユが激減し、大量の種苗放流をしたが成果は乏しかったところで、
ダムを利用して利益を得ている電力会社と漁協が協力して、アユの産卵場を整備したりすることで、天然アユが増えることにつながった事例。
天然アユが増えたことによって、敵対しがちだった電力会社と漁協が仲良くなって、一緒にアユを食べながら慰労会をやっている写真にホッコリしました。
朱太川は、もともとアユの移動を妨げるダムや堰(せき)がなく、とても豊かな自然のなかを流れる川ですが、
地元黒松内町の地域多様性戦略にもとづいて、種苗放流をやめたり、護岸を撤去するなどしてより豊かな河川環境の保全に取り組んだり、と、
朱太川と天然アユを持続的に利用しようとする取り組みの事例。
環境保全の取り組みそのものを環境教育や、観光資源につなげていくという方向性にとても可能性を感じました。
川の環境や取り巻く状況が全く異なる2つの事例をご紹介いただいたことで、取り組みの様子がより立体的にイメージできました。
どちらの事例でも、問題に対して対策を打って何かしらの効果が見えてくると、同時に次の新たな問題が生じたりとか、
だいぶ良い環境になってきたな、と思ったところで台風が来ていろいろ流してしまった、とか、
一筋縄ではいかない自然相手の仕事の大変さを感じるとともに、それでも諦めず、粘り強く、ひとつずつ進めていくのが環境保全活動なのだな、と改めて思いました。
完全攻略!鮎Fanatic 坪井潤一,高橋勇夫,高木優也 (著)
それら取り組みの詳細はこちらの本に詳しく載っているので、興味がある方はお読みください。
ガチ塾恒例、グループワークの時間です。
大谷翔平選手がやっていたことで注目されたマンダラチャートをやってみます。
「人とアユがいい関係である」を中央のマスにセットして、それに関する言葉を書きながら、思考を広げていきます。
出来上がったのはこんな感じ
最後のまとめとして高橋さんから
奈半利川、朱太川両方とも天然アユを増やすことに一定程度成功しているが、
両方とも同じ「成功例」として評価してよいものだろうか
奈半利川のやり方ははたして持続可能だろうか
という問いかけがありました。
その問いに対する応答は、今後の宿題にしようと思います。
参加者のワークシートより
次は9/24の外来種フィールドワークです
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9/10(日)に講演会「人と、川・アユの関係をよくするために」 を開催しました。
講師は高橋勇夫さん(たかはし河川生物調査事務所)
全国各地でアユの調査や、天然アユを増やす取り組みをされているアユの専門家です。
アユの生態をとおして見る、川と人の暮らしとの関係について、
また、各地で取り組んでいる天然アユを増やす取り組み事例について、
お話しいただきました。
「人と、川・アユの関係をよくするために」とタイトルを付けましたが、
ということは、現状は関係がとても悪くなってしまっていることの裏返し。
(グラフはたかはし河川生物調査事務所HPより)
ダムの建設や護岸整備などによりアユにとっての生息環境が悪化し、
漁獲量で見ると、1991年をピークに減り続けてしまっているそうです。
それに対する対策として一般的に行われているのが「種苗(しゅびょう)放流」
テレビなどで鮎の放流をするイベントの様子が放映されているのを見たことがある人も多いと思います。
全国各地で現在も行われています。
高橋さんは、放流したらアユが増えるというのは本当だろうか、と疑問を投げかけます。
各地のデータを見てみると、放流しても漁獲量は必ずしも増えないし、むしろ放流することでのリスク(冷水病のまん延など)が見えてきているそうです。
どんな対策でも「効果」と「リスク」はあり、そのバランスをみて実施するかどうか検討するのがよいはずですが、
「効果」ばかりが調査され、報道などで強調されるのに対して、
「リスク」は報道されない、調査もされない、といったことがよく起きているとのこと。
アユを食べるカワウが待ち構えていて、放流されたそばから次々とアユが食べられていく、ということもよくあるようで、
それではカワウに餌やりしているのと同じでは・・・。
一定の効果はありつつもさまざまなリスク、コストを抱える種苗放流一辺倒な対策に代わるものとして、
高橋さんは天然アユを増やす試みを全国各地で行っています。
その中から
・高知県の奈半利川(なはりがわ)
・北海道の朱太川(しゅぶとがわ)
の2つの事例を紹介していただきました。
奈半利川は、ダム建設によってアユが激減し、大量の種苗放流をしたが成果は乏しかったところで、
ダムを利用して利益を得ている電力会社と漁協が協力して、アユの産卵場を整備したりすることで、天然アユが増えることにつながった事例。
天然アユが増えたことによって、敵対しがちだった電力会社と漁協が仲良くなって、一緒にアユを食べながら慰労会をやっている写真にホッコリしました。
朱太川は、もともとアユの移動を妨げるダムや堰(せき)がなく、とても豊かな自然のなかを流れる川ですが、
地元黒松内町の地域多様性戦略にもとづいて、種苗放流をやめたり、護岸を撤去するなどしてより豊かな河川環境の保全に取り組んだり、と、
朱太川と天然アユを持続的に利用しようとする取り組みの事例。
環境保全の取り組みそのものを環境教育や、観光資源につなげていくという方向性にとても可能性を感じました。
川の環境や取り巻く状況が全く異なる2つの事例をご紹介いただいたことで、取り組みの様子がより立体的にイメージできました。
どちらの事例でも、問題に対して対策を打って何かしらの効果が見えてくると、同時に次の新たな問題が生じたりとか、
だいぶ良い環境になってきたな、と思ったところで台風が来ていろいろ流してしまった、とか、
一筋縄ではいかない自然相手の仕事の大変さを感じるとともに、それでも諦めず、粘り強く、ひとつずつ進めていくのが環境保全活動なのだな、と改めて思いました。
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それら取り組みの詳細はこちらの本に詳しく載っているので、興味がある方はお読みください。
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大谷翔平選手がやっていたことで注目されたマンダラチャートをやってみます。
「人とアユがいい関係である」を中央のマスにセットして、それに関する言葉を書きながら、思考を広げていきます。
出来上がったのはこんな感じ
最後のまとめとして高橋さんから
奈半利川、朱太川両方とも天然アユを増やすことに一定程度成功しているが、
両方とも同じ「成功例」として評価してよいものだろうか
奈半利川のやり方ははたして持続可能だろうか
という問いかけがありました。
その問いに対する応答は、今後の宿題にしようと思います。
参加者のワークシートより
次は9/24の外来種フィールドワークです
ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
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夜の昆虫観察会
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外来種フィールドワーク
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2023年10月07日
外来種フィールドワークを開催しました ガチ!生物多様性塾2023
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
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巨大なスッポンいた!
9/24(日)に外来種フィールドワークを開催しました。
今、生物多様性は危機的な状況にあると言われていますが、外来種による問題はその主要な要因のひとつになっています。
環境省 生物多様性に迫る危機
そんな外来種問題について、昆虫食倶楽部が取り組んでいる佐鳴湖でのミシシッピアカミミガメの駆除活動を体験することを通して学んでいきます。
ゲスト講師として和亀保護の会の西堀智子さんにご参加いただきました。
主に関西地方で、長年イシガメの保護活動、外来カメの駆除活動をされています。
佐鳴湖に設置しておいたカメ用の罠を引き上げていきます。
小さめのミシシッピアカミミガメ
洗濯ネットに入れ替えて運搬
今回はハゼが一緒に入っていることが多かったです。
食べるとおいしいですが、今回はリリース。
カメ罠を回収しながら、佐鳴湖のいろいろな自然もあわせて観察します。
佐鳴湖に注ぎ込む新川には、さまざまな魚が泳いでいるのが見えます。
新川の水は透明なのに、佐鳴湖の中の水はとても濁っているのはなぜ?
川の中州に不自然に立てられている枝はなんだろう?
クグ(葛)は、日本では葛根湯や葛湯にしたり、つるを編んでかごを作ったりしてとても身近な植物だけど、そのクズがアメリカに侵入したら「グリーンモンスター」と呼ばれてとても厄介な外来種になっているらしい
(世界の侵略的外来種ワースト100にランクインしています)
ちなみにクズの新芽の柔らかい部分を天ぷらにして食べるととても美味しいですよ
(落ちていた死骸を見ながら)カムルチー(雷魚)は食べるとめっちゃうまい
このあたりでもう少しするとアケビの実がとれるんだけど、食べたことある?
といったような話をしながら歩きました(食べる話が多め)。
草の勢いがすごい。今の時期はヌスビトハギ(ひっつき虫)に要注意!
暑かったけど、とても良い天気でした。
捕獲したカメを計測・記録します。
カメの種や性別の見分け方講座。
巨大なスッポンがいました!(甲長35cm以上)
こういう出会があるとテンション上がりますね!!
その後、ミシシッピアカミミガメは冷凍庫に入れて殺処分しますが、希望する参加者にはその様子も見てもらいました。
昆虫食倶楽部では、専門家のアドバイスのもと、冷凍庫での殺処分をいう方法を採用しています。
低温で冬眠する延長上で苦しまずにいつの間にか死んでいるという状態が理想ですが、実際の冷凍庫の中の様子を見ると、必ずしも安楽死とは言えないのは事実。
駆除をしている人にとっても心理的負担はあるし、
駆除されるアカミミガメの立場で考えたらひどい話であることは重々承知をしていますが、
それでも、それに向き合い、乗り越えないと外来種対策は進まない、と思っています。
ここまででも、盛りだくさんで樹分と思える内容ですが、
ここで終わらないのがガチ塾!(ガチですねぇ)
富塚協働センターへ移動して、勉強会の部です。
戸田さんより、”本来”の生態系とは?というお話
「”本来”の生態系」ってなんなんですかね。
それを考えるだけで頭がぐるぐるしてきます。
外来種は
・侵略性のあり、無し(侵略的外来種⇔その他外来種)
・侵略性の程度(特定外来生物→緊急対策外来種→重点対策外来種→)
・海外から、国内から
・いつ入ってきたか
・移入は意図的か、非意図的か
・管理されているかどうか
・人の生活に対して、有害→中立→利益
・害、利益がお金に換算できるかどうか
など、
評価軸が多岐にわたっていて、入り組んでいるので、とても複雑。
「外来種」とひとくくりにしないで、ひとつひとつ解像度を上げて見ていく必要があると思います。
続いて、西堀さんから、和亀保護の会での活動の様子をお話しいただきました。
兵庫県のため池で、アカミミガメが侵入したことでハス(レンコン)が消滅↘↘↘
↓
レンコンが食べたいという思いで駆除活動開始
↓
紆余曲折ありながらも、防除に成功し、ハスの芽が出始める↗↗↗
↓
今度はアメリカザリガニ大繁殖し、ハスの芽を食べてしまう!↘↘↘
↓
アカミミガメ&ザリガニ駆除を始める
↓
2023年はレンコン掘りができることになった!!↗↗↗
うまくいったこと、うまくいかなかったこと含め、
活動を続けていく中で問題が生じたときに、それに対してどう考え、対処してきたか、臨場感たっぷりにお話していただきました。
一筋縄ではいかず、テンションが上がったり下がったりしながら続けていくのが外来種対策なのでしょう。
困ったときは助け合う
とにかく継続する
長年活動に取り組み、経験豊富な西堀さんの言葉は説得力があります。
最後はグループディスカッション
「外来種駆除の活動をすることで、どのような環境を目指していきたいか」
をテーマに話し合いました。
この点はじっくり時間をかけて話し合いたかったですが、スケジュールがおしてしまい、十分な時間が取れなかったのが残念でした。
でもなにか無駄な時間があったわけではなく、十分に時間を取ってやろうとすると拘束時間が長くなってしまう・・・。
合宿やりますか。
参加者ワークシートより抜粋
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電話:090-9900-0928
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巨大なスッポンいた!
9/24(日)に外来種フィールドワークを開催しました。
今、生物多様性は危機的な状況にあると言われていますが、外来種による問題はその主要な要因のひとつになっています。
環境省 生物多様性に迫る危機
そんな外来種問題について、昆虫食倶楽部が取り組んでいる佐鳴湖でのミシシッピアカミミガメの駆除活動を体験することを通して学んでいきます。
ゲスト講師として和亀保護の会の西堀智子さんにご参加いただきました。
主に関西地方で、長年イシガメの保護活動、外来カメの駆除活動をされています。
佐鳴湖に設置しておいたカメ用の罠を引き上げていきます。
小さめのミシシッピアカミミガメ
洗濯ネットに入れ替えて運搬
今回はハゼが一緒に入っていることが多かったです。
食べるとおいしいですが、今回はリリース。
カメ罠を回収しながら、佐鳴湖のいろいろな自然もあわせて観察します。
佐鳴湖に注ぎ込む新川には、さまざまな魚が泳いでいるのが見えます。
新川の水は透明なのに、佐鳴湖の中の水はとても濁っているのはなぜ?
川の中州に不自然に立てられている枝はなんだろう?
クグ(葛)は、日本では葛根湯や葛湯にしたり、つるを編んでかごを作ったりしてとても身近な植物だけど、そのクズがアメリカに侵入したら「グリーンモンスター」と呼ばれてとても厄介な外来種になっているらしい
(世界の侵略的外来種ワースト100にランクインしています)
ちなみにクズの新芽の柔らかい部分を天ぷらにして食べるととても美味しいですよ
(落ちていた死骸を見ながら)カムルチー(雷魚)は食べるとめっちゃうまい
このあたりでもう少しするとアケビの実がとれるんだけど、食べたことある?
といったような話をしながら歩きました(食べる話が多め)。
草の勢いがすごい。今の時期はヌスビトハギ(ひっつき虫)に要注意!
暑かったけど、とても良い天気でした。
捕獲したカメを計測・記録します。
カメの種や性別の見分け方講座。
巨大なスッポンがいました!(甲長35cm以上)
こういう出会があるとテンション上がりますね!!
その後、ミシシッピアカミミガメは冷凍庫に入れて殺処分しますが、希望する参加者にはその様子も見てもらいました。
昆虫食倶楽部では、専門家のアドバイスのもと、冷凍庫での殺処分をいう方法を採用しています。
低温で冬眠する延長上で苦しまずにいつの間にか死んでいるという状態が理想ですが、実際の冷凍庫の中の様子を見ると、必ずしも安楽死とは言えないのは事実。
駆除をしている人にとっても心理的負担はあるし、
駆除されるアカミミガメの立場で考えたらひどい話であることは重々承知をしていますが、
それでも、それに向き合い、乗り越えないと外来種対策は進まない、と思っています。
ここまででも、盛りだくさんで樹分と思える内容ですが、
ここで終わらないのがガチ塾!(ガチですねぇ)
富塚協働センターへ移動して、勉強会の部です。
戸田さんより、”本来”の生態系とは?というお話
「”本来”の生態系」ってなんなんですかね。
それを考えるだけで頭がぐるぐるしてきます。
外来種は
・侵略性のあり、無し(侵略的外来種⇔その他外来種)
・侵略性の程度(特定外来生物→緊急対策外来種→重点対策外来種→)
・海外から、国内から
・いつ入ってきたか
・移入は意図的か、非意図的か
・管理されているかどうか
・人の生活に対して、有害→中立→利益
・害、利益がお金に換算できるかどうか
など、
評価軸が多岐にわたっていて、入り組んでいるので、とても複雑。
「外来種」とひとくくりにしないで、ひとつひとつ解像度を上げて見ていく必要があると思います。
続いて、西堀さんから、和亀保護の会での活動の様子をお話しいただきました。
兵庫県のため池で、アカミミガメが侵入したことでハス(レンコン)が消滅↘↘↘
↓
レンコンが食べたいという思いで駆除活動開始
↓
紆余曲折ありながらも、防除に成功し、ハスの芽が出始める↗↗↗
↓
今度はアメリカザリガニ大繁殖し、ハスの芽を食べてしまう!↘↘↘
↓
アカミミガメ&ザリガニ駆除を始める
↓
2023年はレンコン掘りができることになった!!↗↗↗
うまくいったこと、うまくいかなかったこと含め、
活動を続けていく中で問題が生じたときに、それに対してどう考え、対処してきたか、臨場感たっぷりにお話していただきました。
一筋縄ではいかず、テンションが上がったり下がったりしながら続けていくのが外来種対策なのでしょう。
困ったときは助け合う
とにかく継続する
長年活動に取り組み、経験豊富な西堀さんの言葉は説得力があります。
最後はグループディスカッション
「外来種駆除の活動をすることで、どのような環境を目指していきたいか」
をテーマに話し合いました。
この点はじっくり時間をかけて話し合いたかったですが、スケジュールがおしてしまい、十分な時間が取れなかったのが残念でした。
でもなにか無駄な時間があったわけではなく、十分に時間を取ってやろうとすると拘束時間が長くなってしまう・・・。
合宿やりますか。
参加者ワークシートより抜粋
ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
おためしガチ塾
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう
ガサガサフィールドワーク
講演会「人と、川・アユの関係を良くするために」
外来種フィールドワーク
受講生によるプレゼン大会
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2023年09月02日
里山フィールドワークを開催しました ガチ!生物多様性塾2023
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
Powered by 大興金属(株) (株)平出章商店 豊田合成(株)
7/30(日)に里山フィールドワークを開催しました。
会場は、浜松市中区の住宅地に囲まれた場所にあり、里山の景観を保全している椎ノ木谷(しいのきや)
里山の自然の中に生息する生き物の捕獲、観察をとおして、生き物と人の生活の関わりについて学びます。
まずは椎ノ木谷のなかを歩きながら自然観察と、地形の成り立ちについて見ていきます。
草原の広場ゾーン
とても良い天気!
ですが、めちゃくちゃ暑いです。
夏はあっという間に草ぼうぼうになってしまうので、草原を維持するためには草刈りが欠かせません。
湿地帯ゾーン
椎ノ木谷は三方原台地の端の斜面に位置しているので、台地に降って染み込んだ雨が湧き水になって出てきています。
昔はここにも田んぼがあったそうです。
雑木林ゾーン
放っておくと木が大きく茂りすぎて暗い林になってしまうので、定期的に間伐しています。
昔は、間伐した木や小枝は燃料として利用していました。
また、春にはワラビ、秋にはクリなどが収穫できます。
木陰に入ると少しだけ涼しい。
仕掛けておいたトラップにカブトムシが来ていました。
竹林ゾーン
竹林は春にタケノコが採れるほか、竹でカゴを作ったり、建材に使用したりと、人の生活に深く関わりがありました。
プラスチック製品が普及したことで竹の利用価値が低下し、放置され荒れた竹林が全国で問題になっています。
椎ノ木谷の竹林は手入れが行き届いていて美しいですね。
田んぼ、畑ゾーン
台地からの湧き水を利用して、無農薬でお米づくりをしています。
「水は運べない」
というおはなしが出ました。
もちろんバケツやタンクなどに入れれば運べないわけではないですが、田んぼに使うぐらいの大量の水を運ぶことはとても大変(人力では無理)。
なので、昔の人たちは椎ノ木谷のような水が出る場所に田んぼや畑をつくり、その近くに家を建て、雑木林や竹林から食料や燃料、建材など生活に必要なものを得て暮らしてきた、ということです。
椎ノ木谷は、里山で暮らしてきた人々に関わる様々な景観がぎゅぎゅっとコンパクトに配置され、その生活を疑似体験できる「里山テーマパーク」と呼んでもよいのかもしれません!
とても暑いので、川につかって体温を下げましょう。
この川(新川)は佐鳴湖につながっています。
とても気持ちよさそうだけど・・・
率先して体を張る高校生
ところで、新川の水は冷たくて気持ち良いですが、川の水が冷たいのはなぜなのでしょう?
あたりまえと思えることでも、理由を考えてみるのも面白いですね。
金魚網を使って、田んぼに住む生き物を捕まえます
捕まえた生き物は図鑑をつかって種を調べます。
本日の講師、谷川徹さん(農と生きもの研究所)
全国各地の田んぼで生き物調査・観察会を開催されている、田んぼの生き物のスペシャリストです。
椎ノ木谷保全の会のザリガニ先生から、「条件付特定外来生物」のアメリカザリガニについてのお話
(とってもとってもなかなか減りません)
お昼休みを挟んで、午後はお勉強の部
田んぼで捕獲した生き物を観察しながら、生き物と生き物の関係、生き物と人の暮らしとの関わりについてお話いただきました。
今回捕獲、観察された生き物
全国各地の田んぼを見てきている谷川さんからすると、もっといろいろな生き物がいてもよいはずで、やけに少ないのが不思議、とのことでした。
少ないからすなわち環境が悪い、ということではなく、なぜもっといても良さそうなのにいないのか、原因を考えてみることが大切です
原因の可能性としては
・当日が暑すぎた(いるけど隠れていて捕獲できなかった)
・水田の水管理の影響(中干しした後だった)
・生態系のスケール(住宅地に囲まれているので、生態系が孤立している)
・湧き水に含まれる三方原台地の畑の残留農薬の影響かも
あたりでしょうか
今後も継続して調査をしていきたいです。
グループディスカッションでは、
もしこれから里山に住むことになったとして、できるようになることはなにか、逆にできなくなることはなにか
をテーマに話し合いました
参加者ワークシートより抜粋
ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
おためしガチ塾
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
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7/30(日)に里山フィールドワークを開催しました。
会場は、浜松市中区の住宅地に囲まれた場所にあり、里山の景観を保全している椎ノ木谷(しいのきや)
里山の自然の中に生息する生き物の捕獲、観察をとおして、生き物と人の生活の関わりについて学びます。
まずは椎ノ木谷のなかを歩きながら自然観察と、地形の成り立ちについて見ていきます。
草原の広場ゾーン
とても良い天気!
ですが、めちゃくちゃ暑いです。
夏はあっという間に草ぼうぼうになってしまうので、草原を維持するためには草刈りが欠かせません。
湿地帯ゾーン
椎ノ木谷は三方原台地の端の斜面に位置しているので、台地に降って染み込んだ雨が湧き水になって出てきています。
昔はここにも田んぼがあったそうです。
雑木林ゾーン
放っておくと木が大きく茂りすぎて暗い林になってしまうので、定期的に間伐しています。
昔は、間伐した木や小枝は燃料として利用していました。
また、春にはワラビ、秋にはクリなどが収穫できます。
木陰に入ると少しだけ涼しい。
仕掛けておいたトラップにカブトムシが来ていました。
竹林ゾーン
竹林は春にタケノコが採れるほか、竹でカゴを作ったり、建材に使用したりと、人の生活に深く関わりがありました。
プラスチック製品が普及したことで竹の利用価値が低下し、放置され荒れた竹林が全国で問題になっています。
椎ノ木谷の竹林は手入れが行き届いていて美しいですね。
田んぼ、畑ゾーン
台地からの湧き水を利用して、無農薬でお米づくりをしています。
「水は運べない」
というおはなしが出ました。
もちろんバケツやタンクなどに入れれば運べないわけではないですが、田んぼに使うぐらいの大量の水を運ぶことはとても大変(人力では無理)。
なので、昔の人たちは椎ノ木谷のような水が出る場所に田んぼや畑をつくり、その近くに家を建て、雑木林や竹林から食料や燃料、建材など生活に必要なものを得て暮らしてきた、ということです。
椎ノ木谷は、里山で暮らしてきた人々に関わる様々な景観がぎゅぎゅっとコンパクトに配置され、その生活を疑似体験できる「里山テーマパーク」と呼んでもよいのかもしれません!
とても暑いので、川につかって体温を下げましょう。
この川(新川)は佐鳴湖につながっています。
とても気持ちよさそうだけど・・・
率先して体を張る高校生
ところで、新川の水は冷たくて気持ち良いですが、川の水が冷たいのはなぜなのでしょう?
あたりまえと思えることでも、理由を考えてみるのも面白いですね。
金魚網を使って、田んぼに住む生き物を捕まえます
捕まえた生き物は図鑑をつかって種を調べます。
本日の講師、谷川徹さん(農と生きもの研究所)
全国各地の田んぼで生き物調査・観察会を開催されている、田んぼの生き物のスペシャリストです。
椎ノ木谷保全の会のザリガニ先生から、「条件付特定外来生物」のアメリカザリガニについてのお話
(とってもとってもなかなか減りません)
お昼休みを挟んで、午後はお勉強の部
田んぼで捕獲した生き物を観察しながら、生き物と生き物の関係、生き物と人の暮らしとの関わりについてお話いただきました。
今回捕獲、観察された生き物
全国各地の田んぼを見てきている谷川さんからすると、もっといろいろな生き物がいてもよいはずで、やけに少ないのが不思議、とのことでした。
少ないからすなわち環境が悪い、ということではなく、なぜもっといても良さそうなのにいないのか、原因を考えてみることが大切です
原因の可能性としては
・当日が暑すぎた(いるけど隠れていて捕獲できなかった)
・水田の水管理の影響(中干しした後だった)
・生態系のスケール(住宅地に囲まれているので、生態系が孤立している)
・湧き水に含まれる三方原台地の畑の残留農薬の影響かも
あたりでしょうか
今後も継続して調査をしていきたいです。
グループディスカッションでは、
もしこれから里山に住むことになったとして、できるようになることはなにか、逆にできなくなることはなにか
をテーマに話し合いました
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里山フィールドワーク
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2023年08月28日
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう を開催しました ガチ!生物多様性塾2023
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
Powered by 大興金属(株) (株)平出章商店 豊田合成(株)
8/20にミシシッピアカミミガメを解剖してみよう を開催しました。
昨今、学校教育の中では生きものの解剖実習はあまり行われなくなってしまいました。
致し方ない事情はあると考えますが、実際に解剖することで初めて分かることも多いはず。
佐鳴湖で捕獲・駆除した条件付き特定外来種のカメ、ミシシッピアカミミガメを利用して、解剖をしてみましょう。
まずは佐鳴湖でカメ捕獲活動。
仕掛けておいたカメ用の罠を引き上げていきます。
捕獲されたカメの計測、記録
佐鳴湖でのカメ捕獲、外来種駆除についての詳細は【外来種フィールドワーク】のリポートをご覧ください。
スッポンもとれました。
テナガエビ
ハゼ
カメの捕獲をしていると、カメ以外にもいろいろな生きものに出会えます。
静岡大学の生物実験室に移動して、解剖実習に入ります。
※解剖実習で利用する個体はこの日捕獲したものではなく、事前に捕獲し、殺処分したものになります。
専門家のアドバイスを受け、現状一番適切と考えられている方法で殺処分しています。
今回の講師は三根佳奈子さん
株式会社自然回復でカメの生態調査や外来種駆除、在来種の保護活動などをしているカメの専門家です。
最初に三根さんから、今までどんな解剖をしてきたか、どんな目的で解剖をするのか、お話を伺います。
今までになんと1,000匹以上を解剖した経験があるとか。
三根さんが大学の卒論研究として解剖を始めた頃は、アカミミカメの生態系に対する悪影響はまだ今ほど認識されていなかったそうです。
多くの個体を解剖し、何を食べているのか、何個の卵を年に何回生むのか、といった様々な情報が分かってきたことが、その後のアカミミガメ防除に活かされています。
カメの解剖道具一式
他の動物の解剖ではあまり見かけない、のこぎり、ノミ、金槌があるのがおもしろい
いよいよ解剖を始めます。
以降、見た目グロテスクになりますので画像の掲載は控え目にします。
甲羅をのこぎりとノミ、金槌を使って切り開きます
膜を切って心臓、肝臓、胃、腸などの臓器を確認
腸間膜を切りながら消化管を引き出していきます。
消化管は口→食道→胃→小腸→大腸→肛門と、食べ物を食べ、糞として出てくるまでがひとつながりになっています。
消化管の中に詰まっているものを取り出し、何を食べているのか見てみます。
アカミミガメは案外植物をたくさん食べていることがよく分かります。
首のあたりを切り開いていくと、排水ホースのような手触りの気管が見えてきます。
気管が左右の肺に向かって分岐するところが気管支。
網目模様がきれいな肺をうまく取り出すことができると、気管から空気を入れると膨らむ様子が観察できます。
カメの体の構造で特徴的なのが首。
S字に収納される首の骨と、首を伸び縮みさせる筋肉。
メスは卵巣や卵、オスは精巣など生殖器周りも観察しましょう。
メスとオスの違いもありますが、メス同士、オス同士でも個体によって違いがあることも分かります。
内蔵にも個性があるのですね。
などなど、図鑑や写真だけではよくわからない部分まで手にとって観察することが出来ました。
消化管の内容物の匂いに辟易していた参加者もいましたが、小学生の参加者も含めて、みんな最後まで集中して解剖を進めていました。
最後はグループディスカッションの時間です。
実際に解剖をしてみての感想や、解剖することで分かったこと、解剖をする意味などについて話し合いました。
この日は、ルネサンスペットアカデミーの清水先生と学生さんたちが助っ人に来てくれました。(毎年ルネサンスペットアカデミーの授業としてカメの解剖実習を行っています)
清水先生からは動物福祉アニマルウェルフェアの最新の考え方についてお話がありました。
私たちは解剖をすることで理解できることがある、解剖をすることが生物多様性保全につながる、という立場ではありますが、それが動物福祉の考え方を軽視することに繋がらないように、今後も情報を得ながら丁寧に進めていく必要があると思いました。
参加者ワークシートより
ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
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8/20にミシシッピアカミミガメを解剖してみよう を開催しました。
昨今、学校教育の中では生きものの解剖実習はあまり行われなくなってしまいました。
致し方ない事情はあると考えますが、実際に解剖することで初めて分かることも多いはず。
佐鳴湖で捕獲・駆除した条件付き特定外来種のカメ、ミシシッピアカミミガメを利用して、解剖をしてみましょう。
まずは佐鳴湖でカメ捕獲活動。
仕掛けておいたカメ用の罠を引き上げていきます。
捕獲されたカメの計測、記録
佐鳴湖でのカメ捕獲、外来種駆除についての詳細は【外来種フィールドワーク】のリポートをご覧ください。
スッポンもとれました。
テナガエビ
ハゼ
カメの捕獲をしていると、カメ以外にもいろいろな生きものに出会えます。
静岡大学の生物実験室に移動して、解剖実習に入ります。
※解剖実習で利用する個体はこの日捕獲したものではなく、事前に捕獲し、殺処分したものになります。
専門家のアドバイスを受け、現状一番適切と考えられている方法で殺処分しています。
今回の講師は三根佳奈子さん
株式会社自然回復でカメの生態調査や外来種駆除、在来種の保護活動などをしているカメの専門家です。
最初に三根さんから、今までどんな解剖をしてきたか、どんな目的で解剖をするのか、お話を伺います。
今までになんと1,000匹以上を解剖した経験があるとか。
三根さんが大学の卒論研究として解剖を始めた頃は、アカミミカメの生態系に対する悪影響はまだ今ほど認識されていなかったそうです。
多くの個体を解剖し、何を食べているのか、何個の卵を年に何回生むのか、といった様々な情報が分かってきたことが、その後のアカミミガメ防除に活かされています。
カメの解剖道具一式
他の動物の解剖ではあまり見かけない、のこぎり、ノミ、金槌があるのがおもしろい
いよいよ解剖を始めます。
以降、見た目グロテスクになりますので画像の掲載は控え目にします。
甲羅をのこぎりとノミ、金槌を使って切り開きます
膜を切って心臓、肝臓、胃、腸などの臓器を確認
腸間膜を切りながら消化管を引き出していきます。
消化管は口→食道→胃→小腸→大腸→肛門と、食べ物を食べ、糞として出てくるまでがひとつながりになっています。
消化管の中に詰まっているものを取り出し、何を食べているのか見てみます。
アカミミガメは案外植物をたくさん食べていることがよく分かります。
首のあたりを切り開いていくと、排水ホースのような手触りの気管が見えてきます。
気管が左右の肺に向かって分岐するところが気管支。
網目模様がきれいな肺をうまく取り出すことができると、気管から空気を入れると膨らむ様子が観察できます。
カメの体の構造で特徴的なのが首。
S字に収納される首の骨と、首を伸び縮みさせる筋肉。
メスは卵巣や卵、オスは精巣など生殖器周りも観察しましょう。
メスとオスの違いもありますが、メス同士、オス同士でも個体によって違いがあることも分かります。
内蔵にも個性があるのですね。
などなど、図鑑や写真だけではよくわからない部分まで手にとって観察することが出来ました。
消化管の内容物の匂いに辟易していた参加者もいましたが、小学生の参加者も含めて、みんな最後まで集中して解剖を進めていました。
最後はグループディスカッションの時間です。
実際に解剖をしてみての感想や、解剖することで分かったこと、解剖をする意味などについて話し合いました。
この日は、ルネサンスペットアカデミーの清水先生と学生さんたちが助っ人に来てくれました。(毎年ルネサンスペットアカデミーの授業としてカメの解剖実習を行っています)
清水先生からは動物福祉アニマルウェルフェアの最新の考え方についてお話がありました。
私たちは解剖をすることで理解できることがある、解剖をすることが生物多様性保全につながる、という立場ではありますが、それが動物福祉の考え方を軽視することに繋がらないように、今後も情報を得ながら丁寧に進めていく必要があると思いました。
参加者ワークシートより
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2023年08月26日
土壌動物フィールドワークを開催しました ガチ!生物多様性塾2023
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
Powered by 大興金属(株) (株)平出章商店 豊田合成(株)
7/2(日)に土壌動物フィールドワークを開催しました。
今回はふじのくに地球環境史ミュージアムを利用させていただき、
土の中に住む小さな小さな生き物たちの観察を通して、生物多様性について考えていきます
ゲスト講師はふじのくに地球環境史ミュージアムの岸本年郎さん
ハネカクシという甲虫を研究している昆虫博士で、土壌動物の専門家です。
ミュージアムの裏山にある「生物多様性のみち」を進んでいきます。
ザルとトレーを使って、足元の落ち葉や土をガサガサ。
トレーに落ちてきた小さな生き物を探します。
こんな感じ。
落ち葉の破片なのか、生き物なのか見分けがつきにくいですが、生き物が動くと見つけられます。
日なた/日陰
乾いているところ/湿っているところ
落ち葉が厚く積もっているところ/ないところ
どんなところに土壌動物が多く生息しているでしょう。
いろんなところをガサガサしてみます。
土壌動物がたくさん生息している場所の土壌は、「良い土のにおい」がすると言います。
嗅いでみると、たしかに不快なにおいはせず、なんとなく懐かしい感じの落ち着くにおいがしました。
(科学的じゃない表現・・・)
湧き水が出ているところがあり、ちょっとした水たまりができています。
この周辺だとこの水たまりにだけ生息している生き物もいるそうです。
逆に言えば、もしなにかに利用するために造成したり、水がかれるなどしてこの水たまりがなくなってしまったら、その生き物は生きる場所がなくなってしまう、ということです。
朽木のまわりもガサガサ。
菌糸
きれいですね
菌糸は落ち葉や倒木に生え、それらを分解し栄養を吸収して生きていきます。
菌糸はキノコの正体。
キノコは子孫を増やすため(胞子を飛ばすため)に菌糸が集まって形を変えた状態(子実体)なのだそうです。
倒木は、カミキリムシやクワガタの幼虫が食べ、
落ち葉は、ダンゴムシやミミズなど、比較的大きな土壌動物が食べ、
それらの糞を、ダニやトビムシなど、小さめの土壌動物が食べ、
さらに菌糸(キノコ)が小さく分解し・・・
と、土に住む生き物たちの働きによって小さく小さく分解されていきます。
最終的にはバクテリアが無機物に還元し、それが植物の栄養として吸収されます。
駐車場の脇の空き地に出てきました。
ここは日当たりが良くて気温が高く、比較的乾燥しています。
こういった場所でも土をガサガサしてみると、ダンゴムシをはじめ意外とたくさんの生き物が観察できました。
かっこいい
お昼休憩をはさみ、午後は実験室で肉眼では見分けることができない小さな土壌動物を双眼実体顕微鏡を使って観察します
「日本産土壌動物」という分厚い図鑑に載っている「分類のための図解検索」を利用して、どの仲間の生き物なのか、調べていきます。
今回分類できた生き物たち
「おためしがち塾」では「おなじ」と「ちがう」をキーワードにワークショップを行いました。
・生き物の形のちがうところを見つけて、分けていく
・逆に、おなじ特徴を見つけて、界門綱目科属種の階層に当てはめていく
分類は生物版の「おなじとちがうクイズ」ですね。
最後はグループディスカッション
世の中には虫が嫌いな人も多いです。そういう人は土壌動物もおそらく嫌いでしょう。
それはそれで仕方がないし、すべての人が虫好きになる必要はないと思いますが、
虫を見たらすぐに殺虫剤で殺してしまったり、この世からすべての虫がいなくなって欲しいとまで考えているとすると、土壌動物の役割の重要さについて学んだ私たちとしては、ちょっと見過ごせない。
虫嫌いの人に、土壌動物の存在を認めてもらう、役割を理解してもらうためにはどういった説明をしたらよいか、みんなで考えました。
まずは自分自身の意見を書き出してみます。
その後、グループで話し合います。
大人グループも話し合います。
○土壌動物の機能面に注目した意見
・土壌動物は森の掃除屋なんだよ
・土壌動物がいないと糞が糞のまま残っちゃうよ
・野菜がおいしく育つのも土壌動物のおかげ
など
○土壌動物の見た目に注目した意見
・トビムシってよく見たら実はカワイイよ
・カニムシってかっこいい生き物を見てほしい
・ザトウムシの目がつぶら
など
○ポケモンはみんな好きなのに・・・
○虫はダメでも土壌動物は小さいから案外抵抗がないかも(小さいことが長所に!!)
○嫌いな理由を突き詰めて考えてみる
ナウシカの原作漫画をみんなで読んでみよう、という意見もでていましたね。
地球上に初めての生物が誕生して以来、数十億年というとてつもない長い時間をかけて進化し、今の生物多様性が出来上がってきました。
われわれ人間も、小さな小さな土壌動物も同じだけの時間をかけた歴史を経て今に至っています。
それらは、今ここにいることだけで奇跡的にすごいこと。
それぞれとてつもなく貴重なものを大切に守っていきたい。
岸本さんの「愛の生物学」で今回のフィールドワークは締めくくられました。
参加者ワークシートより抜粋
7/30里山フィールドワークへと続きます。
ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
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7/2(日)に土壌動物フィールドワークを開催しました。
今回はふじのくに地球環境史ミュージアムを利用させていただき、
土の中に住む小さな小さな生き物たちの観察を通して、生物多様性について考えていきます
ゲスト講師はふじのくに地球環境史ミュージアムの岸本年郎さん
ハネカクシという甲虫を研究している昆虫博士で、土壌動物の専門家です。
ミュージアムの裏山にある「生物多様性のみち」を進んでいきます。
ザルとトレーを使って、足元の落ち葉や土をガサガサ。
トレーに落ちてきた小さな生き物を探します。
こんな感じ。
落ち葉の破片なのか、生き物なのか見分けがつきにくいですが、生き物が動くと見つけられます。
日なた/日陰
乾いているところ/湿っているところ
落ち葉が厚く積もっているところ/ないところ
どんなところに土壌動物が多く生息しているでしょう。
いろんなところをガサガサしてみます。
土壌動物がたくさん生息している場所の土壌は、「良い土のにおい」がすると言います。
嗅いでみると、たしかに不快なにおいはせず、なんとなく懐かしい感じの落ち着くにおいがしました。
(科学的じゃない表現・・・)
湧き水が出ているところがあり、ちょっとした水たまりができています。
この周辺だとこの水たまりにだけ生息している生き物もいるそうです。
逆に言えば、もしなにかに利用するために造成したり、水がかれるなどしてこの水たまりがなくなってしまったら、その生き物は生きる場所がなくなってしまう、ということです。
朽木のまわりもガサガサ。
菌糸
きれいですね
菌糸は落ち葉や倒木に生え、それらを分解し栄養を吸収して生きていきます。
菌糸はキノコの正体。
キノコは子孫を増やすため(胞子を飛ばすため)に菌糸が集まって形を変えた状態(子実体)なのだそうです。
倒木は、カミキリムシやクワガタの幼虫が食べ、
落ち葉は、ダンゴムシやミミズなど、比較的大きな土壌動物が食べ、
それらの糞を、ダニやトビムシなど、小さめの土壌動物が食べ、
さらに菌糸(キノコ)が小さく分解し・・・
と、土に住む生き物たちの働きによって小さく小さく分解されていきます。
最終的にはバクテリアが無機物に還元し、それが植物の栄養として吸収されます。
駐車場の脇の空き地に出てきました。
ここは日当たりが良くて気温が高く、比較的乾燥しています。
こういった場所でも土をガサガサしてみると、ダンゴムシをはじめ意外とたくさんの生き物が観察できました。
かっこいい
お昼休憩をはさみ、午後は実験室で肉眼では見分けることができない小さな土壌動物を双眼実体顕微鏡を使って観察します
「日本産土壌動物」という分厚い図鑑に載っている「分類のための図解検索」を利用して、どの仲間の生き物なのか、調べていきます。
今回分類できた生き物たち
「おためしがち塾」では「おなじ」と「ちがう」をキーワードにワークショップを行いました。
・生き物の形のちがうところを見つけて、分けていく
・逆に、おなじ特徴を見つけて、界門綱目科属種の階層に当てはめていく
分類は生物版の「おなじとちがうクイズ」ですね。
最後はグループディスカッション
世の中には虫が嫌いな人も多いです。そういう人は土壌動物もおそらく嫌いでしょう。
それはそれで仕方がないし、すべての人が虫好きになる必要はないと思いますが、
虫を見たらすぐに殺虫剤で殺してしまったり、この世からすべての虫がいなくなって欲しいとまで考えているとすると、土壌動物の役割の重要さについて学んだ私たちとしては、ちょっと見過ごせない。
虫嫌いの人に、土壌動物の存在を認めてもらう、役割を理解してもらうためにはどういった説明をしたらよいか、みんなで考えました。
まずは自分自身の意見を書き出してみます。
その後、グループで話し合います。
大人グループも話し合います。
○土壌動物の機能面に注目した意見
・土壌動物は森の掃除屋なんだよ
・土壌動物がいないと糞が糞のまま残っちゃうよ
・野菜がおいしく育つのも土壌動物のおかげ
など
○土壌動物の見た目に注目した意見
・トビムシってよく見たら実はカワイイよ
・カニムシってかっこいい生き物を見てほしい
・ザトウムシの目がつぶら
など
○ポケモンはみんな好きなのに・・・
○虫はダメでも土壌動物は小さいから案外抵抗がないかも(小さいことが長所に!!)
○嫌いな理由を突き詰めて考えてみる
ナウシカの原作漫画をみんなで読んでみよう、という意見もでていましたね。
地球上に初めての生物が誕生して以来、数十億年というとてつもない長い時間をかけて進化し、今の生物多様性が出来上がってきました。
われわれ人間も、小さな小さな土壌動物も同じだけの時間をかけた歴史を経て今に至っています。
それらは、今ここにいることだけで奇跡的にすごいこと。
それぞれとてつもなく貴重なものを大切に守っていきたい。
岸本さんの「愛の生物学」で今回のフィールドワークは締めくくられました。
参加者ワークシートより抜粋
7/30里山フィールドワークへと続きます。
ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
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