2023年02月18日
出張ホネホネ団 in 浜松~アイガモの翼の標本を作ってみよう~ 開催しました。2日目の様子 ガチ!生物多様性塾プラス
【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
ガチ!生物多様性塾プラス
出張ホネホネ団 in 浜松~アイガモの標本を作ってみよう~
開催しました。
1日目の様子
夜に開催したトークイベントの様子
1日目のミッションは
①アイガモの仮剥製づくりを途中まで体験する
ことに加えて
②同日夜のイベントにお料理として提供するために肉を取り出す
の2つ
標本づくりは、皮や羽をきれいな状態で残すことが目的なので、とても薄くて破れやすい皮を時間をかけてとても丁寧に扱います。
ですが、②のミッションのタイムリミットがあったため、かなり急ぎ足での作業になりました。
はしょってしまった作業などもふくめ、本来の標本づくりの作業の様子を画像を見ながら改めて振り返ります。
2日目はいよいよアイガモの翼の標本を作ってみます。
いわゆる普段食べている「手羽先」は人で言うところの肘から先の部分です。「手羽元」は肩から肘の部分。
自分の腕の骨を触ってみてください。
肩から肘までは骨は1本、肘から手首までは骨が2本あることが分かると思います。
その点は鳥も同じなんですね。
1日目にむいた皮から、翼の部分を取り外します。
大きさのわりにとても軽いと思いました。
標本として長期間保存するためには、腐らないように、虫に食べられないように、肉と脂をきれいに取り除くことが大切です。
皮を傷つけないように、汚さないように注意しながら、肉と脂(普段食べている手羽先の肉の部分)を少しずつ取り除いていきます。
1日目はわりと大胆に作業しましたが、
2日目は打って変わって丁寧に作業しています。
細かいし、地道だし、繊細だし、かなり大変だったと思いますが、子どもたちも含め誰も投げ出さず真剣に取り組んでいます。
肉と脂が取れたら、洗剤で洗ってきれいにします。
休憩時間には、アイガモのガラスープと、手羽元のソテーをいただきます。
生命を感じられるとても美味しいお味だったそうです。
(夏目は前日夜のトークイベントで気持ちよく飲みすぎてしまい、二日酔いで味わえず。。。残念。。。)
仕上げに入っていきます。
殺菌のためにホウ酸を塗り込み、取り除いた肉の代わりとして綿を入れて形を整え、切り開いた皮を縫合していきます。
発泡スチロールの板にまち針で固定したら作業終了。
数週間風通しのよいところに置いておき、完全に乾かします。
今までお肉を食べるためにアイガモを何羽もさばいてきましたが、
翼の色や柄にこんなにバリエーションがあることに全く気づいていませんでした。
乾いたら、防虫剤とともに保存箱にセットして完成です。
美しい。
今回のワークショップでは、
標本づくりの体験、鳥の体の構造を知る、標本を残すことの意味、鴨肉を味わう、などなど、とても盛りだくさんのことを学ぶことが出来たと思います。
もう1点、西澤さんの職人技を直接見ることが出来、さらに、「ワクワクが止まらない!」といった感じでとても楽しそうにお仕事されている様子に触れることが出来たのがとても良かったと思っています。
そして、イベント終了直後にこんな出来事がありました。
このニュースをみて、西澤さんのことがまっさきに思い浮かびました。
標本にできるように、仲間たちと受け入れに向けて動いていたそうです。
巨大なクジラを標本にするのはとても大変なことだし、予算、保存場所、地域住民とのやりとりなどなど、さまざまな事情が絡んでくるので、最終的に海に沈めるという決定になったことは致し方なかったかもしれません。
それでも、こんなチャンスはめったにないことなので、残念、無念なことだったと思います。
大阪市立自然史博物館の公式見解もぜひお読みください。
今後もし、今回のような標本づくりワークショップがたくさん開かれ、標本を残すことの意味や価値を理解する人が増えたら、
クジラの座礁があったときにもう少し別の結論になるかもしれません。
そうなったらいいなぁ。
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昆虫食倶楽部 夏目恵介
電話:090-9900-0928
メール:tottetaberu@gmail.com
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出張ホネホネ団 in 浜松~アイガモの標本を作ってみよう~
開催しました。
1日目の様子
夜に開催したトークイベントの様子
1日目のミッションは
①アイガモの仮剥製づくりを途中まで体験する
ことに加えて
②同日夜のイベントにお料理として提供するために肉を取り出す
の2つ
標本づくりは、皮や羽をきれいな状態で残すことが目的なので、とても薄くて破れやすい皮を時間をかけてとても丁寧に扱います。
ですが、②のミッションのタイムリミットがあったため、かなり急ぎ足での作業になりました。
はしょってしまった作業などもふくめ、本来の標本づくりの作業の様子を画像を見ながら改めて振り返ります。
2日目はいよいよアイガモの翼の標本を作ってみます。
いわゆる普段食べている「手羽先」は人で言うところの肘から先の部分です。「手羽元」は肩から肘の部分。
自分の腕の骨を触ってみてください。
肩から肘までは骨は1本、肘から手首までは骨が2本あることが分かると思います。
その点は鳥も同じなんですね。
1日目にむいた皮から、翼の部分を取り外します。
大きさのわりにとても軽いと思いました。
標本として長期間保存するためには、腐らないように、虫に食べられないように、肉と脂をきれいに取り除くことが大切です。
皮を傷つけないように、汚さないように注意しながら、肉と脂(普段食べている手羽先の肉の部分)を少しずつ取り除いていきます。
1日目はわりと大胆に作業しましたが、
2日目は打って変わって丁寧に作業しています。
細かいし、地道だし、繊細だし、かなり大変だったと思いますが、子どもたちも含め誰も投げ出さず真剣に取り組んでいます。
肉と脂が取れたら、洗剤で洗ってきれいにします。
休憩時間には、アイガモのガラスープと、手羽元のソテーをいただきます。
生命を感じられるとても美味しいお味だったそうです。
(夏目は前日夜のトークイベントで気持ちよく飲みすぎてしまい、二日酔いで味わえず。。。残念。。。)
仕上げに入っていきます。
殺菌のためにホウ酸を塗り込み、取り除いた肉の代わりとして綿を入れて形を整え、切り開いた皮を縫合していきます。
発泡スチロールの板にまち針で固定したら作業終了。
数週間風通しのよいところに置いておき、完全に乾かします。
今までお肉を食べるためにアイガモを何羽もさばいてきましたが、
翼の色や柄にこんなにバリエーションがあることに全く気づいていませんでした。
乾いたら、防虫剤とともに保存箱にセットして完成です。
美しい。
今回のワークショップでは、
標本づくりの体験、鳥の体の構造を知る、標本を残すことの意味、鴨肉を味わう、などなど、とても盛りだくさんのことを学ぶことが出来たと思います。
もう1点、西澤さんの職人技を直接見ることが出来、さらに、「ワクワクが止まらない!」といった感じでとても楽しそうにお仕事されている様子に触れることが出来たのがとても良かったと思っています。
そして、イベント終了直後にこんな出来事がありました。
海に沈んだクジラの「淀ちゃん」 博物館が残念がる、骨格標本にできなかった理由 大阪市の処理作業ににじんだ「配慮」 https://t.co/vE0Bc471ii #ニュース #コラム #47リポーターズ
— 47NEWS (@47news_official) February 18, 2023
このニュースをみて、西澤さんのことがまっさきに思い浮かびました。
標本にできるように、仲間たちと受け入れに向けて動いていたそうです。
巨大なクジラを標本にするのはとても大変なことだし、予算、保存場所、地域住民とのやりとりなどなど、さまざまな事情が絡んでくるので、最終的に海に沈めるという決定になったことは致し方なかったかもしれません。
それでも、こんなチャンスはめったにないことなので、残念、無念なことだったと思います。
大阪市立自然史博物館の公式見解もぜひお読みください。
今後もし、今回のような標本づくりワークショップがたくさん開かれ、標本を残すことの意味や価値を理解する人が増えたら、
クジラの座礁があったときにもう少し別の結論になるかもしれません。
そうなったらいいなぁ。
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