2020年04月01日
クサガメの何が問題なのか 中日新聞に掲載していただきました。
【とって食べる】 by 昆虫食倶楽部

3/22の中日新聞にクサガメ問題についての記事を載せていただきました。
浜松「昆虫食倶楽部」 外来種の問題知って
https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20200322/CK2020032202000046.html?fbclid=IwAR2tiW8PYiCAnN_HHiRqQKOBtXgxwe1HMqXqVNB4a8xgE4Cxxpo39f_uY5k
↑クリック(中日新聞ホームページ) ※リンク切れになってしまいました
まず記事内容の訂正
「在来種と外来種の交雑が進むと遺伝子がかく乱され、いずれは繁殖能力がなくなっていく恐れがある」
とありますが、
交雑することで繁殖能力がなくなっていく、という話は聞いたことがありません。
(訂正以上)
同じくクサガメ問題について、
昆虫食倶楽部で一緒に活動している静岡大学戸田先生のレポートです。
知ってますか「クサガメ問題」?
↑クリック(PDFファイル)
そもそもクサガメの何が問題なのか?
詳しくは戸田先生のレポートを読んでいただきたいですが、ここでは超ざっくりと書いてみようと思います。
・クサガメは最近のさまざまな研究により江戸時代に日本に入ってきた外来種であることがほぼ明らかになりました。
・クサガメは日本の在来種であるニホンイシガメと交雑し、雑種が生まれます。
・その雑種も繁殖能力を持つため、放っておくとニホンイシガメ固有の遺伝子が失われることにつながります。
これがクサガメ問題の要約になります。
アカミミガメとは別の理由になりますが、クサガメの存在も生物多様性の観点から見ると大きな問題をはらんでいることを多くの人に知っていただきたいですし、知ってもらえるように伝えていかないといけないと思います。
さて、クサガメ問題があることは分かったとして、
「ではどうするか」
という点では専門家も行政もまだほとんど手を付けられていないのが現状のようです。
対処法は大きく分けると次の3つ
①行政としての対処法が決まるまでは放っておく
→その間にイシガメの遺伝子撹乱がどんどん進んでしまいます
②イシガメと同じ環境にはいてはいけない生き物なので駆除(→殺処分)
→これを推奨する専門家もいらっしゃいますし、さまざまは過程を経た上で一部駆除を進めている地域・団体もあります
→江戸時代からいた「身近なカメ」を殺処分するのは躊躇われる
→もともとの生息地である中国ではクサガメの個体数が減っている(世界的に見れば個体数維持も必要かも)
③捕獲したクサガメは隔離された環境で飼育する
→飼育できる個体数には限りがあり、手間もかかる
昆虫食倶楽部では、現状では③を選択し、2019年に捕獲した約100匹のクサガメを大きな水槽で飼育しています。
100匹ですでに過密状態で、これ以上飼育数を増やすことはなかなか難しい状況ですが、今年もワナをかければまだまだクサガメは捕獲されるはずです。
さあ、どうする??

この写真のときよりかなり増えています
佐鳴湖のクサガメ問題をどうしていくか
2020年は、行政やさまざまな団体と連携しながらこの問題を1歩前に進めていく年にしたい、と思っています。
クサガメを隔離された環境でたくさん飼うための良いアイデアがあったらぜひお寄せください!!
今年も5月から佐鳴湖でのカメ捕獲活動を行う予定です。
ぜひ様子を見に来てくださいね。
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【お問い合わせ先】
昆虫食倶楽部 夏目恵介
電話:090-9900-0928
メール:tottetaberu@gmail.com

3/22の中日新聞にクサガメ問題についての記事を載せていただきました。
浜松「昆虫食倶楽部」 外来種の問題知って
https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20200322/CK2020032202000046.html?fbclid=IwAR2tiW8PYiCAnN_HHiRqQKOBtXgxwe1HMqXqVNB4a8xgE4Cxxpo39f_uY5k
↑クリック(中日新聞ホームページ) ※リンク切れになってしまいました
まず記事内容の訂正
「在来種と外来種の交雑が進むと遺伝子がかく乱され、いずれは繁殖能力がなくなっていく恐れがある」
とありますが、
交雑することで繁殖能力がなくなっていく、という話は聞いたことがありません。
(訂正以上)
同じくクサガメ問題について、
昆虫食倶楽部で一緒に活動している静岡大学戸田先生のレポートです。
知ってますか「クサガメ問題」?
↑クリック(PDFファイル)
そもそもクサガメの何が問題なのか?
詳しくは戸田先生のレポートを読んでいただきたいですが、ここでは超ざっくりと書いてみようと思います。
・クサガメは最近のさまざまな研究により江戸時代に日本に入ってきた外来種であることがほぼ明らかになりました。
・クサガメは日本の在来種であるニホンイシガメと交雑し、雑種が生まれます。
・その雑種も繁殖能力を持つため、放っておくとニホンイシガメ固有の遺伝子が失われることにつながります。
これがクサガメ問題の要約になります。
アカミミガメとは別の理由になりますが、クサガメの存在も生物多様性の観点から見ると大きな問題をはらんでいることを多くの人に知っていただきたいですし、知ってもらえるように伝えていかないといけないと思います。
さて、クサガメ問題があることは分かったとして、
「ではどうするか」
という点では専門家も行政もまだほとんど手を付けられていないのが現状のようです。
対処法は大きく分けると次の3つ
①行政としての対処法が決まるまでは放っておく
→その間にイシガメの遺伝子撹乱がどんどん進んでしまいます
②イシガメと同じ環境にはいてはいけない生き物なので駆除(→殺処分)
→これを推奨する専門家もいらっしゃいますし、さまざまは過程を経た上で一部駆除を進めている地域・団体もあります
→江戸時代からいた「身近なカメ」を殺処分するのは躊躇われる
→もともとの生息地である中国ではクサガメの個体数が減っている(世界的に見れば個体数維持も必要かも)
③捕獲したクサガメは隔離された環境で飼育する
→飼育できる個体数には限りがあり、手間もかかる
昆虫食倶楽部では、現状では③を選択し、2019年に捕獲した約100匹のクサガメを大きな水槽で飼育しています。
100匹ですでに過密状態で、これ以上飼育数を増やすことはなかなか難しい状況ですが、今年もワナをかければまだまだクサガメは捕獲されるはずです。
さあ、どうする??

この写真のときよりかなり増えています
佐鳴湖のクサガメ問題をどうしていくか
2020年は、行政やさまざまな団体と連携しながらこの問題を1歩前に進めていく年にしたい、と思っています。
クサガメを隔離された環境でたくさん飼うための良いアイデアがあったらぜひお寄せください!!
今年も5月から佐鳴湖でのカメ捕獲活動を行う予定です。
ぜひ様子を見に来てくださいね。
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Posted by 昆虫食倶楽部 at 18:19│Comments(0)
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