土壌動物フィールドワークを開催しました ガチ!生物多様性塾2023

昆虫食倶楽部

2023年08月26日 17:48

【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部

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7/2(日)に土壌動物フィールドワークを開催しました。

今回はふじのくに地球環境史ミュージアムを利用させていただき、
土の中に住む小さな小さな生き物たちの観察を通して、生物多様性について考えていきます

ゲスト講師はふじのくに地球環境史ミュージアム岸本年郎さん

ハネカクシという甲虫を研究している昆虫博士で、土壌動物の専門家です。


ミュージアムの裏山にある「生物多様性のみち」を進んでいきます。


ザルとトレーを使って、足元の落ち葉や土をガサガサ。


トレーに落ちてきた小さな生き物を探します。



こんな感じ。
落ち葉の破片なのか、生き物なのか見分けがつきにくいですが、生き物が動くと見つけられます。


日なた/日陰
乾いているところ/湿っているところ
落ち葉が厚く積もっているところ/ないところ
どんなところに土壌動物が多く生息しているでしょう。
いろんなところをガサガサしてみます。





土壌動物がたくさん生息している場所の土壌は、「良い土のにおい」がすると言います。
嗅いでみると、たしかに不快なにおいはせず、なんとなく懐かしい感じの落ち着くにおいがしました。
(科学的じゃない表現・・・)


湧き水が出ているところがあり、ちょっとした水たまりができています。
この周辺だとこの水たまりにだけ生息している生き物もいるそうです。
逆に言えば、もしなにかに利用するために造成したり、水がかれるなどしてこの水たまりがなくなってしまったら、その生き物は生きる場所がなくなってしまう、ということです。


朽木のまわりもガサガサ。



菌糸
きれいですね


菌糸は落ち葉や倒木に生え、それらを分解し栄養を吸収して生きていきます。


菌糸はキノコの正体。
キノコは子孫を増やすため(胞子を飛ばすため)に菌糸が集まって形を変えた状態(子実体)なのだそうです。

倒木は、カミキリムシやクワガタの幼虫が食べ、
落ち葉は、ダンゴムシやミミズなど、比較的大きな土壌動物が食べ、
それらの糞を、ダニやトビムシなど、小さめの土壌動物が食べ、
さらに菌糸(キノコ)が小さく分解し・・・
と、土に住む生き物たちの働きによって小さく小さく分解されていきます。

最終的にはバクテリアが無機物に還元し、それが植物の栄養として吸収されます。



駐車場の脇の空き地に出てきました。
ここは日当たりが良くて気温が高く、比較的乾燥しています。
こういった場所でも土をガサガサしてみると、ダンゴムシをはじめ意外とたくさんの生き物が観察できました。


かっこいい

お昼休憩をはさみ、午後は実験室で肉眼では見分けることができない小さな土壌動物を双眼実体顕微鏡を使って観察します





「日本産土壌動物」という分厚い図鑑に載っている「分類のための図解検索」を利用して、どの仲間の生き物なのか、調べていきます。








今回分類できた生き物たち

「おためしがち塾」では「おなじ」と「ちがう」をキーワードにワークショップを行いました。

・生き物の形のちがうところを見つけて、分けていく
・逆に、おなじ特徴を見つけて、界門綱目科属種の階層に当てはめていく

分類は生物版の「おなじとちがうクイズ」ですね。



最後はグループディスカッション

世の中には虫が嫌いな人も多いです。そういう人は土壌動物もおそらく嫌いでしょう。
それはそれで仕方がないし、すべての人が虫好きになる必要はないと思いますが、
虫を見たらすぐに殺虫剤で殺してしまったり、この世からすべての虫がいなくなって欲しいとまで考えているとすると、土壌動物の役割の重要さについて学んだ私たちとしては、ちょっと見過ごせない。

虫嫌いの人に、土壌動物の存在を認めてもらう、役割を理解してもらうためにはどういった説明をしたらよいか、みんなで考えました。



まずは自分自身の意見を書き出してみます。



その後、グループで話し合います。


大人グループも話し合います。

○土壌動物の機能面に注目した意見
 ・土壌動物は森の掃除屋なんだよ
 ・土壌動物がいないと糞が糞のまま残っちゃうよ
 ・野菜がおいしく育つのも土壌動物のおかげ
 など

○土壌動物の見た目に注目した意見
 ・トビムシってよく見たら実はカワイイよ
 ・カニムシってかっこいい生き物を見てほしい
 ・ザトウムシの目がつぶら
 など

○ポケモンはみんな好きなのに・・・
○虫はダメでも土壌動物は小さいから案外抵抗がないかも(小さいことが長所に!!)
○嫌いな理由を突き詰めて考えてみる


ナウシカの原作漫画をみんなで読んでみよう、という意見もでていましたね。


地球上に初めての生物が誕生して以来、数十億年というとてつもない長い時間をかけて進化し、今の生物多様性が出来上がってきました。
われわれ人間も、小さな小さな土壌動物も同じだけの時間をかけた歴史を経て今に至っています。
それらは、今ここにいることだけで奇跡的にすごいこと。
それぞれとてつもなく貴重なものを大切に守っていきたい。

岸本さんの「愛の生物学」で今回のフィールドワークは締めくくられました。


参加者ワークシートより抜粋


 
7/30里山フィールドワークへと続きます。

ガチ!生物多様性塾2023 開催レポート
おためしガチ塾
土壌動物フィールドワーク
里山フィールドワーク
夜の昆虫観察会
ミシシッピアカミミガメを解剖してみよう
ガサガサフィールドワーク
講演会「人と、川・アユの関係を良くするために」
外来種フィールドワーク
受講生によるプレゼン大会



9/10ガチ塾講演会
「人と、川・アユの関係をよくするために」

参加者募集中です
人と、川・アユの関係をよくするために自分たちは何ができるのか、
参加者のみなさんと一緒に考えていきたいとおもいます。
ぜひご参加ください。


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