【ガチ!生物多様性塾】 by 昆虫食倶楽部
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6/16にガサガサフィールドワークを開催しました
前日が雨天で心配しましたが、当日はとても良い天気になりました
ガチ塾日和!
2024年の初回のガチ塾ということで、
(早く川に入ってガサガサしたいところを少し我慢してもらって)
まずはオリエンテーションからスタート
生物多様性を学ぶための基本のキということで、
重要なキーワードをいくつか紹介しました
どれもとても重要な考え方ですが、もちろん今回の数十分の講義だけで理解できるようなことではありませんので、今後のフィールドワークの中で少しずつ、繰り返し取り上げて、学んでいきたいと思います
(我々スタッフも勉強です)
川へレッツゴー
今回のフィールドは浜松市中央区を流れる東神田川
大人のガチ勢
受講生たちに「大人の本気」を見せてやるぜい
左は今回のゲスト
生き物系Youtuberのマーシー@獲ったり狩ったりさん
チャンネル登録者数40万人以上の大人気Youtuberです
右は同じく
生き物系Youtuberのがやまるさん
ガチ塾のスタッフとして力を発揮してくれています
「サングラスかけているとユーチューバーっぽい」by参加者 ←偏見www
偏光レンズのサングラスかけると、水の中の様子がよく見えるんですよね
みんなで捕まえた生き物を
がやまるさんに紹介してもらいました
魚は、東神田川にいるであろうものがだいたいとれたのですが、
エビの仲間が全然いなかった
ヤゴも少なめでした
きれいな婚姻色をしているオイカワ
お昼休憩を挟んで、午後の部スタート
まずは参加者とスタッフの自己紹介から
読んでほしい名前、学年、一番行ってみたい場所、一番好きな生き物
を発表してもらいました
生き物好きが集まるガチ塾なので、
多種多様な生き物の名前が挙がってきました
どの生き物もいいよね~
続いて、
30年以上、浜松の水辺を見守ってきた「水辺の会」の中村さんに、東神田川の移り変わりをお話しいただきました
この日のガサガサでもいろいろな生き物を捕まえることができましたが、中村さんのお話では、昔はもっとたくさんの生き物がいたとのこと
昔は周辺の田んぼは川の水を利用していたので、川と田んぼが水路でつながっいて両方を行き来するような生き物がたくさんいたが、
今は遠くの天竜川から引いてくる農業用水を利用するようになった(近くの川の水は使わない)、
河川氾濫を防ぐ目的の河川改修で、川底を掘って水位を下げた(田んぼのほうが川の水面よりだいぶ高い)、
また、その田んぼも稲作をやめてしまって耕作放棄地が増えてしまっている、
そんなこんなで、川と田んぼのつながりが途切れてしまった
そのことが生き物が減ってしまった原因のひとつなのではないか、とおっしゃっていました
一方で、
約20年前の河川改修を行うとき、事前に行政から中村さんのところに相談があったそうです
その時、
・側面はコンクリートでも、川底はコンクリート張りにしないでほしい
・ところどころに水深が深い場所を残しておいてほしい
・地域の人たちが川に入りやすいように階段をつけてほしい
といった要望を出し、ある程度は聞き入れてもらえたとのこと
日頃から行政と地域住民、団体がコミュニケーションをとれる良い関係をつくっておき、大きな改変がある時には少しでも意見を聞いてもらえるようにすることがとても大事だと思いました
また、オオクチバスやブルーギルなどの外来種や、カワウによる影響についてもお話しいただきました
一時期、浜松市内の他のエリアにいたカワウが、そのエリアの開発により大量に東神田川に移ってきて、多くの魚が食べられてしまったが、今は魚の量が減ってしまったので、そのカワウも餌がなくてあまり来なくなったとのこと
なんだかいろいろムズカシイ
ご飯を食べたあとで眠くなりそうなところですが、みんな真剣に聞いています
続いてはグループディスカッション
この日、参加者は東神田川でガサガサをとても楽しそうにしていましたが、あらためて「楽しめる川」とはどんな川だろうか、みんなで話し合いました
事前の宿題として、自分の家の近くの川を観察してもらっておいたので、
その川と東神田川のどこが違うのか、具体的に挙げてもらったうえで、
その違いがあるのはなぜか、意見を出し合いました
何かと何かを比較して、違うところ(同じところ)を見つけたうえで、違う(同じ)理由を考える(仮説)、
というのが科学的なアプローチの基本だと思いますので、
こらからのフィールドワークでも繰り返しやっていきたいと思います
さらには、その仮説を裏付けるための調査や実験をするところまでできたら理想ですね
過去に同じ東神田川(今回より少し上流)で行ったガサガサの記事
2013/7/27 東神田川 川の生き物観察会
2015/8/23 外来種をとって食べる 捕獲編
最後はマーシーさんへの質問タイム
子どもたちのなりたい職業ランキングでYoutuberが上位にランクインしたことが話題になったりもしますが、
実際にYoutuberをなりわいにしている人と面と向かって話したことがある人はほとんどいないのでは!?
さまざまな生き方をしている大人たちと出会えるのもガチ塾の魅力のひとつです
そのマーシーさんからメッセージが届きました
~~~~~
ガサガサフィールドワークに参加した受講生の皆さんお疲れ様でした。
生き物系Youtuberのマーシーです。
グループワーク最後に喋る時間を貰ったにもかかわらず言いたいことの1割も言えなかったので、ここで少し言えなかったことを書かさせてもらいます。
昨今インターネットで調べれば大抵のことは知り得ることが出来る時代で、わざわざ家を出なくてもなんでも知識や情報を手に入れれるんですが、実はインターネット時代の弱点もあって、それは「2024年6月の東神田川の生物はどんなものがいるのか」を検索しても出てこないという事です。
ユーチューバーやってる僕がいうのもなんですがインターネットで得れる情報は表面的なことばかりで自分で生き物を獲ったり触ったり感じたりしたことには絶対にかないません。
東神田川で自分で生き物を捕まえて、見て触って感じたことはこの世界の殆どの人には体験できない唯一無二の物だという事を知ってください。
別にインターネットが悪いわけではないんです。
知識や情報をうまく調べて吸収してほしいですが、インターネットの情報だけで知った風にならないで、自分の足で自然を見て触れて感じてくださいね。
ということで、これからもガチ生物多様性塾に行くべし!!
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マーシーさん、ご参加いただきありがとうございました
生物多様性万歳
次回のガチ塾は浜名湖フィールドワークです
浜名湖のアマモ場で生き物観察をおこないます
調査中レディース
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